戦時中と現代が交差する。夜の島を歩くアート「感覚の島と感覚の地2024」
かわいいロゴに呼ばれるように横須賀へ
はるばる電車に乗って、初めて横須賀の地に降り立ちました🚃
横須賀といえば海軍カレーくらいしか事前情報を持たないという丸腰の私。
横須賀中央駅に到着したのは午後の3時。
ずっときたかったこのイベント
「感覚の島と感覚の地2024」
なぜ行こうと思ったのか。
Xで偶然見つけたロゴが可愛かったから!
この文字周りのマルたち⚪︎はモールス信号だそうです。
制作した木村さんご本人から教えていただきました。感謝🙏
ロゴがかわいい
たったそれだけの理由で来たので、現地で何が見られるのかはわかっていない。
(ウソでしょ?)
アートがある、らしい。
船で無人島にいく、らしい。
(ちなみにWebサイトにはちゃんと詳細が書いてあります。主催者様の名誉のために言及しておきます。)
とはいえ こんな私でも、きちんとチケットは直前にWebサイトで購入しました。購入時にはフェリーの時間を選択。
1番早い16:30乗車のチケットを予約!!準備万端!
「アートを見る!」と意気込んできましたが、駅前にアートの要素は見当たらず…
期待しすぎちゃったかも?
アートがあるはずの市役所も日曜日で閉庁しているし。肩を落としながら歩いていた人がいたらそれは私です。
駅から歩いて10分くらいで景色が変わって、南国風の木が並ぶ海岸通りに。
しばらく歩くと目の前に
YOKOSUKA PORT MARKET と
書いてある倉庫風の建物を発見!
中にはレストランやお土産屋さんが何軒も入っていました。
テンションアップ⤴️⤴️⤴️
帰りにお土産を買って、夕食も食べて帰ろうと心に決め、目星をつけて退店。
ところが、のちに後悔することになるのです( ;∀;)
よこすかポートマーケットを後にして、三笠公園に到着。
写真撮影に興じる方々が多い印象でした。そして海に向かったベンチにはカップルが。良きかな。
そんな公園で一段と存在感をかもしだしているのは、記念艦「三笠」。
迫力がありました。
ところでターミナルはどこ?!
海に面したお土産やさんだと思っていた建物の裏側に、発見。
ターミナルでチェックインしてパンフレットをいただきました!シルバーのパンフレット!
ターミナル内にもアートがありました!ぜひ行ってみてください!
夕日がおすすめ
そうこうしているうちに日が落ちて
乗船後に船から見た夕焼け
綺麗…
この時間に予約しないと見られない夕日の色合いにみとれて、感嘆の声をあげる乗船者一同。
携帯を封印
豊かな自然に覆われた、本日の舞台「猿島」に到着。
この島は無人島で、戦争時には軍事施設として使われたそうです。自然豊かな島からは戦争の気配は感じられません。
ここでは携帯を封筒に封印するように言われ、代わりに懐中電灯と一対の貝殻を渡されました。
携帯電話を使わず、体一つで土地の声を受け止める。
だんだんあたりも暗くなってきて、すっかり夜に🌒
暗闇の要塞
暗い坂道を歩くと、そびえ立つ煉瓦造りの壁。
二階建ての建物の高さくらいはありそう。
海から見た自然豊かな島の姿とは違う、暗い歴史をまざまざと見せつけてきます。
圧倒的威圧感の壁。
暗くて深い弾薬庫。
島の中心近く、壁に囲まれた場所はひんやりした空気と風の音。上を見ると黒い葉っぱの隙間から少しだけ空が見える。
ところどころには戦争の記憶と溶け合うような様々なアート。
波音を聞きながら暗闇で懐中電灯を照らしながら本を読む、なんていう初体験も。
そらを仰いで波の音を聴く
最初にもらった貝殻は何に使うのかというと…
ビーチで使うような、横になれるアウトドアチェアがおいてあり、説明書きには「寝転んで、貝殻を目に当ててください」と。
暗闇の中寝転んで、ただ波の音を聴く。無になれる時間…
暗闇の中を歩いていると、ガサッ!と音がする。
振り向いても何もない、動物もいない。
鳥か。
葉が落ちる音か。
そして聞こえてくる虫の声。
木に囲まれると不思議と海の音が聞こえなくなる。
海岸からはそう遠くないはずなのに。
現代へ戻る
懐中電灯と貝殻を返す。
さようなら、猿島。
ここに確かに戦争はあった。
外からは見えない傷跡、闇。
猿島は、観光地になることによって、戦争の遺産がそのままに維持できている島。
さァて、よこすかポートマーケットで食事をして地ビールを購入するとしようか。
入ると
あれ
あれれ
もう閉店してる
あの海鮮のお店も
あのパン屋さんも
あのプリンのお店も
あの地ビールを売っていたお店も
ショック!
お土産くらいは先に買っておくんだった…後悔。・゜・(ノД`)・゜・。
おわりに
アートイベントと聞くと
敷居がたかそう
脳がつかれそう
歩き疲れそう
と想像したのですが
今回は
夜の島を無心で歩いて、歴史と自分と自然と対峙して
脳みそから余計なカスがザザザっとさらっていかれたような体験でした。
終わってみると、タイトル「感覚の島と感覚の地2024」の意味がわかる。
イベントってそういうもんだなぁと改めて感じました。
準備なんていらない、飛び込め!!
(チケットは買っておいてくださいね)
本日行ったところ
猿島だけでなく、横須賀のいたるところにアートが点在しています。