Go to Solo Exhibition no.1w/18w
no.1w/18w 『次は何をやるか?』
春は具象と抽象、写実と絵画を縦軸横軸で1枚壁で表現。夏は朦朧としてるけど何かある! そんなコンセプトに沿った展示。ありがたいことに数枚は嫁入りできたし、内容的にも及第点だったと思ってる。個展後も暗室入って焼き続けているし、様々なジャンルをインプットして刺激もたくさん受けている。
でも、なんかジッとしていられない。そういう性分なんだろうけど、早く次の個展をやりたいとなるのですが、そこで一つ問題なのが、何をやるのか? 今やっていることを深化させるのか、それとも新たなシリーズにチャレンジするか? 明確な答えを出せていないまま、ギャラリーオーナーに作品を見てもらう機会だけセッティングしてしまった。締め切りを決めないと、前に進めない気がしたので、そんな暴挙に出てしまった。
新しい作品のテストは繰り返していた。技法的な課題はあるけど、それなりの手応えもあった。完成したときを思い浮かべるとテンションも上がってくる。でも、ちょっと冷静になってみると、いわゆる写真というジャンルからはかなり逸脱してる。個人的には構わないけど、今度作品を見てもらうのは、写真メインのギャラリー。「こんなの写真じゃねぇ〜」って一蹴されるのではないか? それよりも夏にやったシリーズが俺の代名詞として、もっと作品増やして世界観をさらに構築すべきじゃないか? そんな葛藤を抱えたまま作品を見せる当日がやってきた。出発する前に用意だけはしておいた新旧、二つの作品をジッと見つめながら、そもそもなぜ個展をやるのかを考えてる。
11月に参加予定だった『fotofever2020』のため準備していたのが、夏に展示したシリーズ。中止になったので夏以降に制作した作品も加えて改めてやろうと当初は思っていた。場所も変えて点数も増やしてさらに深化させようと。でも、半分くらいは同じ作品が並ぶことになる。自分自身としての期待感は薄いと感じるようになってしまった。だったらまだ未完成だけど、新しいコトにチャレンジした方が自分にとって有益じゃないかとやっと心が定まった。それでも多少は緊張しつつ、ギャラリーへと向かった。
テスト段階だったこともあり、クオリティに関しての指摘は受けたけど、新しい作風は大いに気に入ってもらえた。2021年4月20日から25日まで個展開催が決定した。今の自分が認められたようで嬉しかった。さらに展示は作品を見てもらうだけじゃなく、空間自体も自身で演出したいとお願いしたら、火など使わず現状復帰できるのなら基本的にOKと快く受け入れてもらえた。アレコレ妄想が膨らむ。課題は山積しているけど、アイデアだけは湧いてくる。俄然やる気になってきた。
個展開催まであと18週。