サイアノ和紙作家日記 vol.18『北千住の古民家が刺激的』
ここ数年、下町、飲み屋バブル感が強く
人も多くてあまり行かなかった北千住。
とはいっても、我が町、足立國の首都。
気になるエリアではあった。
そんな北千住でアーティストインレジデンス⁉️
西会津で知り合った画家さんが滞在しながら
何かやりはじめてるらしい。
ちょうど生業撮影に向かう際に乗り換えるので
お昼過ぎに寄ってみた。
狭い路地が網の目のように
張り巡らされた北千住の住宅街。
タイムスリップしたかのような雰囲気で、
昔ながらの日本家屋もチラホラある。
駅の東口からそんな路地に入り込み、
徒歩5分位の所に建つ一軒の古民家に到着。
その名は『コーミンカン』。
初めてなのでちょっと緊張しながら
引き戸を開けると、
壁も天井を抜いて開放感があり、
むき出しの梁にブランコが掛けてある
なかなかよい空間が広がっていた。
作品もいくつか飾られていて
窓の光りが裏から差して
透明感のある抽象的な絵画や
床にはまだ下地をつくったばかりの
キャンバスが横たわっていたり。
画材などもたくさんあってアトリエ感満点。
それでいてベッドとキッチンもあるので、
滞在制作のリアルがあってよい感じ。
https://www.instagram.com/gijijijijijiji/
滞在アーティストのgijijijijijijiさんは、
絵を描きながら料理や畑もやっている。
回遊魚のよう活発に動き回っているから、
トークの情報量がとても多い。
僕のレトロでポンコツなCPUでは処理が大変だけど、
話を聞いているだけですごく刺激になる。
滞在中は絵を描きながら、
『じー食堂』として朝、昼、晩、
食事の提供もするらしい。
間口が広いからきっといろいろな人が訪れるだろう。
うん、素晴らしい試みだと思う。
床に横たわっていた大きなキャンバスは、
ここへ訪れた人たちに描いてもらうためらしく、
僕も絵具を塗りたくり不織布で叩いたり。
でもそれが、筆やナイフを使うよりも直接的で
無邪気になれてとても楽しかった。
「じぶんの作品づくりに欠けるな~
余計なコトを考えているんだな」
と気付かせてもらった、感謝である。
『コーミンカン』は滞在アーティストだけでなく、
ものづくりをする人たちが集まっているようだ。
https://www.instagram.com/ok.mu.ra/
僕が訪れた時に作品の編集をされていたok.mu.raさん。
日常の景色を光の像で表現、
それも動画っていうのがすっげぇ~。
二階はなんと古民家写真館!
三面から採光できる最高な環境!
背景紙や大型ストロボなどの機材がある
撮影スタジオではあるんだけど、
ぬくもりを感じさせる木造古民家の一室で
写真を撮るっていうコトに意味と価値があると思う。
家族写真の表情もすごくいいと思った。
僕も西会津写真館プロジェクトを興したばかり。
このタイミングで一歩先を行く方に出会えて光栄。
https://www.instagram.com/izawa_photostudio/
小一時間の滞在だったけれどすごく刺激になった。
みんなじぶんができるコトを精一杯やっている。
そういった人たちの表情って清々しい。
そんなプラスなことって伝播するから
いろんな人が集まってくるのかもしれない。
よい空間に出会えてありがたい。
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明日から日本橋の老舗和紙店で展示!
目下、鋭意ラストスパート中
因州和紙2022『伝統を未来へ』
12月12日-12月17日 10時-18時
(初日は13時開場、最終日は15時迄)
小津和紙 小津ギャラリー
東京都中央区日本橋本町3-6-2
年の瀬には4人の写真家が対バン⁉
ちょっと刺激的な展示を開催!
『アパートメント眞世界』
12月23日-12月29日 12時-19時
ギャラリー・ニエプス
東京都新宿区四谷4-10-1 メイプル花上2階
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