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サイアノ和紙作家日記vol23『因州和紙展に参加して その2』

「作家が紙漉きとかワシは好かん」
因州和紙の職人さんにそう言われた。
この言葉を額面通りに受け止めてしまうと
もう逃げ道がない。
でも、朝から晩まで同じ品質の紙を
漉き続ける職人さんたちと、
ちょっとかじった位の人たちを
同じ土俵にあげることへの違和感は
僕にもある。
また、産業としての手漉き和紙と
文化としてでは似て非なるもの。

紙をつくることは同じだけど、
良い悪いの話ではなく
目的が違うのだと思う。
薄々は感じていたけれど、
腹を割って吐露してくれたから、
しっかりと心に刻めてた。
作家に対してのリスペクトも
ヒシヒシと感じられた
得難い機会をもらって
本当にありがたいと思った。



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