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サイアノ和紙作家雑記VOL.46『ギャップ…。』
答えの出ない、
正解のない話を書く。
同じ方向を向いて歩んでいても、
ちょっとしたボタンの掛け違い、
目的地は同じでも
選ぶ道の違いが生じたりする。
大切にしていたことを
土足で踏み躙られた気分。
相手も悪気はないだろうから、
ことさら悩みは深い。
繊細すぎると言われれば
それまでなんだけど、
繊細な機微を捉えて増幅し、
作品制作や活動をしている。
それが僕らアーティストなんだと思う。
世間一般なんて言葉は好きじゃない。
けれど、世間と動くことで
ヒリヒリとしたフリクションを
いつも味あわせられる。
だからといって、
仙人のように生きる術を
いまだ持ち合わせていない。
同じ方向を向いているが故に、
その痛みは強い。
それらも全て飲み込める
太々しさを求めてしまうが、
そうなってしまったら
ものづくりなんて
できるワケがない。
痛みを感じ続けることが、
アーティストの宿命なのだろうか。
次が迫っているのが、
せめてもの救いである。