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  • CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)関連

    CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)関連の記事をまとめたもの。

最近の記事

それは忘却を上書きする再演のIF ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)感想・考察~

※本編を履修済みであることが前提の記事ですので、未プレイの方が読むことは御遠慮ください    今回はカオスチャイルド本編ではなく、カオスチャイルド らぶチュッ☆チュッ!!(以下「LCC」と呼称)についてちょっと考えてみたいと思います。    LCCのTRUEでは、それまで通過してきた個別ルートの正体が妄想シンクロが見せた夢であることが明かされます。  これはある意味で本編における個別ルートの正体に対する答え合わせという意味合いもあったように思います。  つまり本編で見た

    • 一連の事件のその後について ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)考察~

      ※本編を履修済みであることが前提の記事ですので、未プレイの方が読むことは御遠慮ください ※上の画像は本記事の内容とは特に関係ありません。本文はこの下から開始になります。  さて、ここから本題。  一連の事件において、宮代拓留は「自分こそが真犯人である」と名乗り出ることで拘留されることになりました。その後の彼の処遇はいったいどうなるのでしょう?  一部プレイヤー間では「これほどの連続殺人だ、極刑は免れないだろう」と囁かれていますが、私の見解ではおそらくそうはならないだろう

      • 不幸よりもつらい幸福 ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)感想~

        ※本編を履修済みであることが前提の記事ですので、未プレイの方が読むことは御遠慮ください    ……サマーセールの影響か、カオスチャイルドの新規プレイヤーがちょいちょい現れている今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?  後方黒騎士面で新規プレイヤーを見守っていた私ですが、そのうち段々とロスが再発してきたので、久々に記事を書いてみることにしました。 【最もつらいと感じたEND】  さてここからが本題。  マルチエンドが採用されている本作ですが、クリア後に振り返って

        • 本当のプレイヤーは誰だったのか? ~ANONYMOUS;CODE(アノニマス・コード)考察(?)~

          ※本編を履修済みであることが前提の記事ですので、未プレイの方が読むことは御遠慮ください  これから話すことは「考察」というよりは一種の「思考遊戯」ですのでそのつもりで御覧ください。  ……というわけで、まずは前提の確認から始めてみたいと思います。  本作の主人公、高岡 歩論(たかおか ぽろん)は「セーブ&ロード」という不思議なアプリを駆使して事件解決に挑むことになります。  さて、我々プレイヤーは「どのタイミングでロードを発動すべきか」をポロンに報せることで、彼を事件解決

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        • CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)関連
          12本

        記事

          当事者と部外者 ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)考察~

          ※本編を履修済みであることが前提の記事ですので、未プレイの方が読むことは御遠慮ください  ……何気ない記述にこういう小ネタが仕込まれていたりするから油断できない。  と、それはさておき今回はカオスチャイルドという作品の中で起こった出来事を「当事者」「部外者」という観点を取っ掛かりにして、ちょっと掘り下げてみたいと思います。 【被害者たちについて】    最初のプレイ時において私は「事件の猟奇性」「被害者の共通点」ばかりに目を奪われ「被害者それぞれの持つ意味」についてあ

          当事者と部外者 ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)考察~

          川原雅司という存在 ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)感想~

          ※本編を履修済みであることが前提の記事ですので、未プレイの方が読むことは御遠慮ください  さて、今回は川原くんを中心に――というか彼を取っ掛かりにCHAOS;CHILDという作品について少し掘り下げてみたいと思います。 【ある被災者の言葉】  以下、第1章におけるカフェLAXでの拓留と世莉架の会話から一部抜粋、 「何が今一番辛いですか?って訊かれたとき、大半の被災者が地方の家族に自分の無事を伝えてやれないこととか、子どもに好物を与えてやれないこととか、とにかく他人を心

          川原雅司という存在 ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)感想~

          姉として、友人として、そして…… ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)感想~

          ※本編を履修済みであることが前提の記事ですので、未プレイの方が読むことは御遠慮ください  今回はカオスチャイルドの後日談小説であるChaos;Child -Children’s Revive-について……というかそこで描かれている南沢泉理について少し書いてみたいと思います。 【本作の構成について】  早速ですが、まずは目次の引用画像を見てください――  本作ではゲーム本編の主人公である宮代拓留は登場しません。  章の構成は南沢泉理の拓留へ宛てた手紙に始まり、山添うきが

          姉として、友人として、そして…… ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)感想~

          血縁原理主義という信仰の終わり ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)感想~

          ※本編を履修済みであることが前提の記事ですので、未プレイの方が読むことは御遠慮ください 【信仰とその終わり】 「んん~、やはり妹や姉キャラは血縁に限りますなあ! しょせん義妹や義姉のごとき存在は背徳感というスパイスが足りない紛い物でござるよ」 (by 2023年8月までの私)  ……そんなふうに思っていた時期が(かなり長いこと)私にはありました 「血の繋がりがなんだ! そんなもの無くったってなあ……本物の家族にはなれるんだよ!」 (by CHAOS;CHILDプレイ後

          血縁原理主義という信仰の終わり ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)感想~

          炊飯器でチョコレートケーキ ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)考察(?)~

          ※本編を履修済みであることが前提の記事ですので、未プレイの方が読むことは御遠慮ください  小説にせよ漫画にせよゲームにせよアニメにせよドラマにせよ「二周目以降で気付くこと」というものが多々ある。  各所に隠された細かな伏線などはその最たる例だが、それ以外にも「これはもしかしてこういうことだったのかな」とふと感じる一瞬がある。  そんな一瞬が来栖乃々ルートを何回か読み直していた際に生じたので、その件についてちょっと書いてみたいと思う。  まずは来栖乃々ルートの一場面から引用

          炊飯器でチョコレートケーキ ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)考察(?)~

          有村雛絵はなぜ文芸部なのか ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)考察~

          ※本編を履修済みであることが前提の記事ですので、未プレイの方が読むことは御遠慮ください 【前段】  本作のヒロインのひとりである有村雛絵には文芸部という設定がある。  この設定は特にこれといって本編で意味を持ってくる設定ではないが、だからこそ逆に気になってくるものがある。ここではその件について少し考えてみたい。 【有村雛絵 と 香月華】  雛絵と華は仲が良い。  相手の言葉の真偽が否応なくわかってしまう能力を持つ雛絵からすれば「喋らない」華の相手は「いちいち言葉の裏を

          有村雛絵はなぜ文芸部なのか ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)考察~

          香月華はなぜゲーマー設定なのか ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)考察~

          ※本編を履修済みであることが前提の記事ですので、未プレイの方が読むことは御遠慮ください 【前段】  結論から言えば「疾風迅雷のナイトハルト」こと西條拓巳を本作に登場させたいがために、そのための接点となる役を担うキャラを創り出したのではないかと思う。  もちろんこれは製作者がそのように発言しているわけではなく「私が勝手になんとなくそう思った」だけの話であり、したがってこれから記述していくこともまた全ては私の「妄想」である。 【宮代拓留 と 西條拓巳】  ではなぜナイトハ

          香月華はなぜゲーマー設定なのか ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)考察~

          真正のギガロマニアックスは個別ルートの夢を見るか ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)考察~

          ※本編を履修済みであることが前提の記事ですので、未プレイの方が読むことは御遠慮ください 【前段】  ここでは「CHAOS;CHILD」のファンディスクにして続編でもある「CHAOS;CHILD らぶchu☆chu!!」(以降『LCC』と呼称する)で明らかになった情報を元に本編を再解釈していきたい。   【前提】  本編とは打って変わって「まるでギャルゲ」な内容のLCCだが、TRUEでは「それまでの個別ルートは全て妄想シンクロが見せた幻だった」ことが明らかにされる。

          真正のギガロマニアックスは個別ルートの夢を見るか ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)考察~

          尾上世莉架と来栖乃々 対照的な配役の二人 ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)考察~

          ※本編を履修済みであることが前提の記事ですので、未プレイの方が読むことは御遠慮ください 【前段】  本作の尾上世莉架と来栖乃々は様々な意味で対照的な存在であるように思う。  あるいはどこか似たところがあり、そして似たところがある分だけ決定的に何かが違う。  二人とも主人公である宮代拓留のことを大切に想っており、と同時に彼に対して「重大な秘密」を抱えている。そして両者とも「ある種の二面性」を有している。 【年下の幼馴染 と 義理の姉】  まず宮代拓留にとっての尾上世莉架

          尾上世莉架と来栖乃々 対照的な配役の二人 ~CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)考察~