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はじまり

特別何かが終わったわけではない。

ただ4月になったというのに空っぽのままの自分が嫌で、思い切ってちょうど1年前にダウンロードしていたこのアプリにお世話になることにしてみた。誰かに想いを伝えるのは難しいから私にとっては大きな一歩。

消していたから再ダウンロードという形になったのだが、"note創作活動のための「街」"って言葉に少し口角を上げてもらった。

よく、幸せそうだとか充実してるよねとか言われるけど、人が思っているより上手にそうなっているわけではない。
周りに恵まれているというのと、自分がそうしようとして、そう思おうとしているだけで、どちらかと言えば不幸な事の方が多い。

周りの人が綴る文章を読んで感化されるものの、自分の無能さに落ち込んだり、大学の同級生がたくさん自主制作をしていたり、バイト中できていたと思っていた業務のダメ出しを食らったり。

きっとその不幸も視点を変えてしまえば、きっと幸福なのだけれど今の私には厳しい。

私の決めていることは、"人と、昨日と同じことをしない"。
これは確か高校生になった頃から無意識に心がけていたもの。
どこか特別で少しでも生きた証を残していたいからだ。
このモットーこそが私自身の創作活動のひとつなのだろう。

もちろんずっとやっている音楽も側から見たら創作活動なのだが、私の中で音楽というのは、正直難しいもので、人に音楽に関する話をされると苛立ちを覚えてしまうほどデリケートなもの。

だからこそ離れてみる時間も必要。

と思っていたらいつのまにか運転中の車内が無音になっていた。それが落ち着く時期もあると今は思っているけど、授業で習ったジョン・ケイジの4分33秒という作品をどこか羨ましく思っているのかもしれない。

彼はピアノの前に座るのに4分33秒ピアノに触れず、席を立ち去った。彼も客もその場で何が起こるかわからなかったのに。ただ空気音が漂ったそうだ。

音楽は奥深すぎる。きっと私には一生答えが出せない。

だからこそもっと手軽に残せる証を探した。
ある日、投げやりに本を書くと母に言っていたが、今思えば急にそんなこと難しかったからnoteに出会えて良かった。ここで私なりの4分33秒を残していきたい。

音楽に代わる生きた証。


自分でいうのも恥ずかしいけれど、先日あったバイトの送別会でみんなで先輩に送ったメッセージカード。私が書いたメッセージカードがグッときたと先輩が帰り際に言ってくれた。良いことを書いたぞ!と、手応えみたいなものはなかったが、そう言われたら私だってその気になってしまう。

だから書く。少しでも刺さるなら書く。
お調子者だって残す。
しょうもなくたって生きる。
何もなくたって、何もできなくなって良い。

生まれてからは毎日、自己満足なんだからね。

どうぞ、お手柔らかに。

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