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リハビリビリとしたひさびさの往復書簡

※まえがき。このテキストはマガジン「Our Whereabouts 往復書簡」のいちエントリーであり、いぬじん氏との往復書簡としてお届けしている。

しばらくぶりである。しばらくついでに、久しぶりにパソコン(古くなったけどメイン機のMacBook Pro(Mid2012))にて書き付けてみようと思う。(スマホやタブレットのスマートデバイスと操作が違うので意外と戸惑うな。)

あと、なんか画像挿入しようとしたら人の提供画像が差し込めるようになってた。意外とコレって役立つ機能かもしれんね。ヘッダ画像いつも適当な写真入れていたが。はてなとかにはないもんね。

さて、いぬじん氏とのやりとりが、お互い忙しさと5月病?から往復書簡の量が減じている。が、それも人同士のなせるものであろう。

モード的に、目くじらたててファシリテーションどうのとか「形式」をアレコレという状態でもなくなった。良いか悪いかはわからないが。結論づけることもなく、ワークショップとかファシリテーションを好き嫌いのあるものとしてひとまずそういうものとして理解しておこうと思う。

それよりも書いてもらったエントリーの中身に結構感銘を受けた。このあたり。

これまでの人生を振り返るに、どう考えても、学びに必要なのは異質な体験だと思っていて、習得したものを繰り返していてもあまり学びにはならないし、むしろできるようになったことは自分で抱え込むのではなく、他の人に伝えることのほうが大事だと思う。

これはね、まるで学習心理学でも習ったんですかというくらい本質である。でも、異質な体験ってあらためて考えるに、いやなんだよねえ。人に伝えるのは楽しいときあるけどおっくうなときもあってなんか活動的になれない時期というのもあるよねえ。

で、思うのは、体験と見聞のあいだには割と大きな差があるなあということ。ぼくがあまりたくさんビジネス本を読まないのはこのあたりが理由で、多くのよくできたビジネス本は「実際に体験しなくてもなんとなく体験した気になる」内容になっていて、しかしそこから自分が学べる要素というのは実はほんのわずかだからだ。

体験主義だったつもりが、見聞によってきててメディアの二次情報中心になってきてるねえ。俺。とはいえ、ビジネス書は結構読んでたものを読まなくなったねえ。一周まわってたまに読むと面白いんだけど、意外と依存しているときもあるよねえ。まさに「なんとなく体験した気に」なって。体験の整理とかには大事なときもあるとは思うねえ。

つまりは、見聞というのは体験とワンセットにならないとつまらないというか、小説のように読むこと自体が体験になる場合は別だが、そうでない場合は、ああこれがあそこで書かれていたことかあ、とか、うーんなんか自分は違うように感じるぞ、とか、そういう段階になってはじめて書き手との対話が起こる気がする。

あ、次の引用みたらけっこう同じこと書かれてたわwまさに体験とワンセットでこそ意味が出てくるよねえ。

ここでさすがだな、と思ったのは小説というジャンルは読むこと自体を体験と喝破している点だねえ。そうだよね。だからこそ思春期は体験の代替物になるのかもね。って、思春期にビジネス書ばかり読んでいるヤツとは友達になりたくないよねえ。ってことは、昔の俺はおとなになってからの自分とは友達になりたくないってことだよねえ。それって悲しいかもねえ。

それで、話をワークショップないしファシリテーションに戻すと、自分が始めつつあることは、何かすでにある形式に限定したくないなあと思っていて、さあワークショップをやりますよと呼びかければ確かに楽なわけだが、そもそもこのお題ってワークショップじゃないといけないのだろうか、とか、その前に一人ずつ詳しく話を聞いたほうがいいのでは、とか、いやいやまずはメンバー全員で飲みに行くところから始めたほうがいいかな、とか、そういうことから検討する必要があるし、それで問題が解決する場合もよくある。

そもそもを考えろ、って言われるけど手段と目的を混合するな、とも言われるけど、どうしてもそのワナに陥っちゃうよねえ。それって、結局、そっちに興味とか好奇心があるってことだよね(そっち=ワークショップとかファシリとか手法とか手段とか)

ちょっと思ったが目的意識を高めるってのは、本質的に難しいことというか、生理的レベルでひとつ障壁があるのかもしれないねえってことだった。だからこそ、起業家だの、企業内でも管理職とかプロジェクトマネジメントだのっていう上流工程っぽいことに向く人は希少なのかなとも。血、というのかね。経験と学習である程度カバーできても「利き手」的なやつにはかなわんわなあとも。

久しぶりの記述でリハビリなので単なるレス(そもそもそれが往復書簡か)になってしまったけど、近況といえば、ハイな状況から揺り戻されていまひとつ気味になってきております。とはいえ、ま、普通(平常運転)くらいかな。不全感なのはなかなか勉強がはかどらん(やらなきゃいいのに)ことと、娘がデカくなってきて抱っこ紐で動くのがおっくうになりつつあることとかか。

日常の小確幸は「なんか気分向いたときに新しい料理をつくる」こととか、「五反田のローリング・ストーンズ展がなかなか良くて感想書いたらストーンズの大御所ぽい編集者からいいねついた」こととか。


いぬ氏の近況もなんかあれば気軽に教えてくださいな。

Dag.

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