本の紹介『物語思考』
こんにちは。超越です。
さて、今回わたしが紹介する本は、
けんすうこと、古川健介さん著の『物語思考』です。
こちらの書籍は、
・「行動したほうがいい」のはわかるけど、なかなか行動できない人
・やりたいことは特になく、あったとしても自信がない人
・何をやればいいかわからないけど、情熱的で充実した人生を送りたい人
こんな人向けに書かれた本です。
逆に言うと、めちゃめちゃ自分のことが分かっていて、叶えたい夢がしっかり定まっている場合は、あまり参考にならないかもしれません😅
しかし、
「自分がわからないなぁ…」
「夢なんかないし…」
「まずは自分探しをしたほうがいいのかな…」
と思っている方、結構多いのではないでしょうか?
(私もその一人です)
そういう人にヒントを与えてくれる本ではないかな、と思います。
5つのステップ
この本は5つの構成に分かれていて、
①自分を制限している頭の枷をとる
②なりたいキャラクター像を設定する
③そのキャラを実際に動かす
④そのキャラが生きる環境を作る
⑤そのキャラで「物語を転がす」
この5つのステップを踏んで、自分のキャラクターを設定し、物語思考で生活ができるように目指します。
けんすうさんは本書を「自分の頭で考えない」ということを伝えています。
世の中の自己啓発本って、
「夢をもて!」
「即行動しろ!」
ってよく書いてあるじゃないですか?
そういう本を読んだ直後は、
「よっしゃ!やるぞ〜!」
となるのですが、数日後にはやる気がなくなって、
いつの間にかいつもの日常に戻ってる…
皆さんにも経験があると思います。
けんすうさんはそういう本を「栄養ドリンク」だと言っています。
それが悪いことではないのですが、今の若い人たちにはあんまりフィットしない。。
ですので、本書を「説明書」を読むように自分の頭で考えず、淡々と書かれていることをやっていく。
「えっ、自分で考えたほうがいいんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、
料理をしたことがない人はプロ用の応用レシピを読むのではなく、まずは初心者用の基本レシピを読みますよね。
初心者はアレンジの方法を考えなくていいんです。
ある程度のところまではマニュアル通りに進めて、自分の頭で考えないほうがうまくいくそうです。
私が感じたポイント3つ
① やりたいことを100個書く
「自分がやりたいことを100個書いてみましょう」
みたいなワークはよく聞くと思います。
けんすうさんによると、これはすごく大事なことのようで、
しっかり時間を取って、カフェなどでペンを使って書いてほしいそうです。
このときに書くのは「ヒザが痛いから病院へ行きたい」でもOK。
どんどん書いていくと50個くらいで止まるのですが、それでも書いていく。
すると、始めに書いたことよりも、最後にしぼり出したことのほうが
じぶんの本当のやりたいことだったりします。
そして大事なのは、気楽にすることです。
20%の完成度でよいので、どんどん書いてみましょう。
② 自分のキャラクターを設定する
100個のやりたいことを考えたら、それをもとに、
自分が「こうなりたい!」というキャラクターを設定します。
この本の核となるテーマですね。
たとえば会社なら、
今の仕事を頑張る
→できる人になる!
のではなく、
自分がなりたいできる人を設定する
→その人ならこの仕事にどうやって取り組むだろうか…と考え、その通りにやる
→仕事ができる人になる
という順番です。
頑張った先になりたい自分がいるのではなく、
なりたい自分を決めてしまって、そのキャラクターの言動をマネするのです。
③ キャラクターに行動させる
本書では、矢沢永吉さんの話がよく出てきます。
矢沢さんの名言で(本当に本人が言ったのかどうかはわかりませんが)
「俺はいいけど、YAZAWAはどう思うかな?」
というのがあります。
これは矢沢さん個人の考えと、キャラクターであるYAZAWAの考えは違うということですね。
「自分ならしない or できないけど、自分のキャラクターならこうするよな」
と考えて、そのキャラと同じ行動をする。
すると、だんだんキャラクターと自分が一体化してきます。
そして、自分がなりたかった自分になれるのです。
あなたの物語は続く
他の自己啓発本では、人生のライフプランを考える方法もあると思いますが、あまりオススメしません。
「◯◯才で結婚して、◯◯才で家を建てて…」
とプランニングしても、
あなたが大病を患うかもしれません。
住んでいる地域が震災に巻き込まれるかもしれません。
人生には『まさか』があります。
そうなると、せっかくライフプランを立てていても、それどころではありませんよね。
変更を余儀なくされます。
しかし、自分のキャラクターをしっかり確立していれば、
「こんな状況でも、打ち勝ってやる!」
と、さながらマンガの主人公のように、
困難に立ち向かうこともできるのではないでしょうか。
この本は、そんな強い自分を作ってくれると思います。
わたしはまだこの本のワークをすべて終わらせていませんが、
キャラクターを設定して生活するだけで物語の中を生きているようで、
毎日が楽しくなってきました。
ぜひ、この書籍を手に取り、あなた自身の物語を始めてください。