【窯まつり・絵付】の道行#1「心の絵」
こんにちは。上出惠悟です。
2018年のパリ、ポンピドゥーセンター(国立近代美術館)で私は1枚の油絵に目を奪われました。それは「La quai de Paris in Rouen」という絵で作者はアルベール・マルケ(1875年-1947年)。大きな橋のかかった埠頭を描いた風景画でした。日頃絵を見て、巧いと思うことはあっても、好きだと感じる絵に出会うことはあまり多くありません。私は何と良い絵だろうとしばらく動けなくなりました。
日本での知名度はそれ程大きくなく、この時初めてアルベール・マルケという画家のことを知った私でしたが、その後何度か日本の美術館でも1、2枚の作品を目にする機会に恵まれました。そして、この程名古屋のヤマザキマザック美術館で「パリに生きた画家たちーマルケ、ユトリロ、佐伯祐三、荻原高徳が見た風景ー」という展覧会(既に終了しています)が開催されていることを知り、今しかないと車に乗って見て来ました。矢張り見れば見るほど素晴らしく、その筆使いに深く共感し誠に嬉しくなったのでした。
ここから先は
1,231字
/
5画像
月に2〜3本くらいが更新目標(絶対に1本は書きます)。現在公開している全てのマガジンがここで読めます。
上出長右衛門窯の道行
¥500 / 月
初月無料
現在進行中の新作開発の紆余曲折するストーリーを、テキスト、写真でお伝えしています。旅は道連れ世は情け。これまで秘密にしていた新作とそのアイ…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?