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【干支湯呑 笛吹 寅】の道行「鵲(カササギ)と蛇と虎」

こんにちは。上出惠悟です。

今回はとある物語から。

昔々、ある男が都を目指して旅をしていました。ある山道を歩いていると、物々しい鳥の声が聞こえて来ました。顔を上げると、一匹の大きな蛇がカササギの巣に向かって木の幹を這い上っていくのが見えました。巣には小さな雛がいて、危険を感じたカササギが羽をばたばたとさせて鳴いています。男はすぐに弓を構え、蛇に向かって矢を放ちました。すんでのところで蛇は撃たれ木から落ちていきます。カササギは喜んだように飛び回り、男は安心して旅路を急ぎました。

日が暮れて男は一軒の小さな家に辿り着き一宿を頼みます。その家の女に通された部屋で食事を摂り、男はぐっすりと眠りました。夜も更けた頃、猛烈な苦しさとともに目を覚まします。見ると恐ろしい蛇が身体に巻き付いています。男は仰天しますが、強く締め付けられて動くこともできません。すると蛇は言いました。

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上出長右衛門窯の道行

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