【干支水滴 寅】の道行10「キとトラ」
こんにちは。上出惠悟です。
先日、石川県の能登地方で震度5弱の地震がありました。私が住む地域はそれ程揺れず、ただ携帯の通知に驚いていましたが、幸い能登の方でも人的被害がなかったようで一安心しています。全国でニュースにもなったようで、たくさんの方からご心配のメッセージを頂戴し、ありがとうございました。
石川県の人は「大きな地震も台風も来ないし石川は住みやすい」とよく言いますが、おとなり福井県で昭和23年に大きな地震があった時は、石川県も大きな被害があり大勢の人が亡くなったそうです。その時に割れた大皿がうちにはいくつか残っており、当時私はもちろん生まれていませんが、それを見ると生々しく感じます。
金沢では寛政11年(1799年)に津波が発生する程の大きな地震があったようです。普段災害が少ないと言えど、やはり油断ならないなと思います。茶碗屋にとって地震は品物が割れるだけでなく窯も崩れる可能性がある為、非常に怖いものです。揺れても茶碗が割れないように保管しようとすれば、普段の仕事の効率が著しく落ちるので、窯元の地震対策とはなかなか難しいのが現実です。
さて、能登の地震は心配ですが、今日も元気な長右衛門窯です。少し間が空いてしまいましたが、「寅の水滴の道行」絵付をお伝えしていきます。
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