【干支水滴 寅】の道行13「原形づくり」
こんにちは。上出惠悟です。
「今年の干支は何ですか?」という質問に即答できる人はどれくらいいらっしゃるでしょうか。年賀状の遣り取りも積極的ではなくなった現代において、「干支」の存在もかなり薄れてしまったように感じています。若い人の中には自分が何年なのか分からない。というか「干支って何?」という方ももしかしたら多いのかも知れません。
九谷焼の産地では昔からその年の干支に因んだ商品を縁起物として、年末に向け製造販売されて来ました。上出長右衛門窯でも40年前後(10/13 修正*詳しくはコメント欄にて)は干支の盃を毎年作り続けており、近年は盃に加え、干支に因んだ笛吹の湯呑、干支蓋物、そしてこの道行でご紹介している干支水滴を作っています。但し冒頭の通り、恐らく干支の認知度、そして干支に因んだ品物を買うという習慣は年々減っており、縁起物として以前のような市場の盛り上がりはあまり感じられなくなっているのが現状です。更に日本酒離れもあり盃の需要も下がっています。
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