【KUTANI SEAL】の道行#5「ものいとはじまり」
こんにちは。上出惠悟です。
仕事納めも済んだ今月29日夕方、そこはかとない体調の悪さを覚えながらも、私は神棚の掃除と〆縄を飾るために会社へ行きました。神棚は事務所と窯場に2ヶ所あり、さらに窯の前には供物を置く台がもう1つあります。これらの掃除は、年末に誰もいなくなった会社で私が一人で行う恒例の仕事でした。しかし、近年は窯場の方を柴田が担ってくれるようになったので随分と楽になっています。事務所の神棚の掃除をようやく終えて、窯場の方の神棚の供物を新しいものに交換しようとした際に悪寒があり、高所にある神棚への昇降の度に頭や身体に鈍い痛みを感じました。
話は少し逸れますが、石川県では体調が悪くて風邪っぽい時に「ものい」と言います。標準語では「辛い」や「怠い」、「しんどい」になるのかと思うのですが、「ものい」には、これらの言葉ではカバーしきれないニュアンスがある気がしています。
徐々に「ものく」なって来た私は作業を終わらせると家に戻り、年末にオープン予定だった9days Shop(Playback 2024開催中です!宜しくお願いします!)の準備を追われる体で済ませ、そのまま倒れ込むように眠りに就きました。布団から出たのは本日31日の昼、途中発熱を何度か繰り返しましたが、無事動けるようになりました。2024年の禊が済んだ気分で髭を剃り、生まれ変わった気持ちで、新年を迎えようと思います。
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