世界中で人気沸騰中のイタリア発ロックバンド「Måneskin(マネスキン、モーネスキン)」。
↓Måneskinについては前回下の記事でまとめています。↓
1980年代を彷彿とさせるストレートなロックサウンド。ハスキーなヴォーカルと相まって非常にカッコいいバンドです。
今回はMåneskinのおすすめ5曲を紹介します。
おすすめ曲①Beggin’
一途な男が愛する人に訴えかけているという曲です。
ハスキーなヴォーカルのアカペラから始まります。
しょっぱなから上から目線で粗暴な感じですよね(笑)
このフレーズの一部はサビの歌詞でもあるため、曲中に何度も繰り返されます。
「他の男のところへ行かないでくれ。俺だけを愛してくれ。そのためならなんだってするよ。」という一途な男の気持ちをが表れています。
実はこの曲はMåneskinのオリジナルではなく、元はFor Seasonsというグループが1967年にリリースした曲です。
原曲↓
次に2007年にMadconというノルウェーのヒップホップバンドが、ラップを追加したヴァージョンでカバーをしました。
そして2017年にMåneskinが、「Xファクターイタリア」に出場した時に再びBeggin'をカバーをしました。
つまり、MåneskinのBeggin'はカバーされた曲をさらにカバーしたものになりますが、二番煎じどころか完全に曲を自分のものにしています。
上の動画はXファクター2017の動画です。
Måneskinは2016年に結成されたらしいですが、その翌年にこのクオリティー…この頃からすでにカリスマ性が感じられます。
Beggin'はアルバム「chosen」に収録されています。
おすすめ曲②ZITTI E BUONI
和訳すると「いい子で黙ってろ」という意味になります。
この曲でサンレモ音楽祭やユーロヴィジョンコンテスト2021で優勝を勝ち取った、Måneskinの代表曲ともいえる曲です。
初っ端から「俺!俺!俺!」という感じです。
「周りには自分のことを理解してもらえない日々が続いたが、
自分は一発当てられると確信しているし、そのために努力を重ねてきた。
俺は、俺のことをさんざん馬鹿にしてきた奴らとは違う。
俺の成り上がりを黙って見てろ!」という苛烈さが感じられます。
この歌のとおり、本当にスターダムまで登りつめたのですからすごいですよね。有言実行めちゃくちゃかっこいいです。
おすすめ曲③Fear for Nobody
ロックの中にもポップさがあり、良い意味で万人受けがしそうなメロディーです。
自分自身を鼓舞しながら困難に立ち向かい、そして勝ち残っていくんだ!という気概が歌伝わってきますね。
サビでは「俺は誰にも動じない。何にも恐れないんだ。」と何度も繰り返されます。
Måneskinはストリートミュージシャンからスキルを積み上げ、オーディションで花咲いたバンドです。
幾多のライバルと戦う中では、何度も不安やプレッシャーに押しつぶされそうになったんだろうな、と想像しながら聞いています。
何かに挑戦していたり、勝負の場に立つような時に聞くととても勇気づけらる曲です。
Fear For Nobodyは下のアルバムに収録されています。↓
おすすめ曲④MAMMAMIA
個人的にはMVがツボです。
ヴォーカルのダミアーノが他のメンバーに自分のいちもつを見せびかす、たばこを横からとるといったいたずら?みたいなことをするのですが、
されたメンバーの報復が「そこまでする!?」という思うくらいかなり過激で笑ってしまいました(笑)
この曲は、Måneskinがユーロヴィジョンで優勝した後にリリースされた曲です。
ユーロヴィジョン優勝から世界的大ブレイクを果たしましたが、個性強いバンドのため批判的な反応もあったようです。
そのような状況を面白おかしくとらえ、歌詞に投影したとヴォーカルのダミアーノは語っています。
本人はただ愉しんでるだけなのに、それを批判して辞めさせようとする人がいるということが歌詞に表れてますね。
「俺は薬なんてやってない」という部分ですが、ユーロビジョンで優勝した際に、奇抜な格好とパフォーマンスによりダミアーノはドラッグをやってるんじゃないか?という疑惑がかけられたんです。(とんだとばっちり!)
ダミアーノはそれをキッパリ否定、むしろドラッグ反対を明言しています。
数々の栄光と称賛を得る一方で、有名になったがゆえのアンチの声も多く出るようになったのでしょう。
それを「俺がカッコ良すぎて、みんながほっとかないんだよね〜。」という歌へと昇華するあたり、かっこいいですよね。
おすすめ曲⑤Torna a acasa
ロックでおなじみのMåneskinですが、しっとりした曲も歌っています。
「Torna a casa」は、日本語で直訳すると「家に帰ってきて」になり、「戻ってきて」という意味になります。
かつて成功を収めたアーティストが、昔は微笑んでくれていた芸術の女神に見放されてしまい、孤独と失意の中で、再び女神が戻ってくるのを待っている情景が浮かんできます。
サビに出てくる「Marlena(マルレーナ)」という女性の名前ですが、Måneskinの他の曲にも登場します。
彼女は実在する人物ではなく、Måneskinにとって自分たちからのメッセージを象徴する架空の存在だそうです。
物事は人から伝えられるときにより自分事のように感じることができるため、メッセージを女性の名前に含ませることにしたのだそうです。
マルレーナになった理由は、覚えやすい名前だからとのこと。
Måneskinの歌には、神話などの登場人物が出てきたりして、邦楽とは違う雰囲気を感じます。
まるで小説のようなきれいな表現が素敵です。
例えにキリスト教の用語(悪魔、天使、赦しなど)が使われたりすると、ヨーロッパの人の考え方を垣間見ることができて楽しいですね。
まとめ
今回はイタリアのロックバンドMåneskinのおすすめ5曲を紹介しました。
ロックで尖っている曲、ポップで元気が出る曲、しっとりした曲などMåneskinのバリエーションの豊富さが分かりますね。
イタリア語の歌も多いですが、YouTubeに和訳動画も多くアップロードされているので、気になる方はぜひ観てみてくださいね!