まずは企画書!
ケニアに行ってきます!――と言うと、「いいなぁ~」って言われるのですが、いやいやいや、遊びばかりじゃないし、色々あるんですよ ε-(‐ω‐;)
『まるまるサファリの本』の制作裏ばなしです。
その1 企画書
取材に出発する前に、まずは企画書をまとめなくては!
サファリをしていると様々なハプニングに遭遇し、何度行っても初めて知る世界に驚き、興奮し、そしてそんな出来事をあれもこれも本に載せたくなってしまう♪
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ダメダメダメ!
そのネタ、本当に必要?と自問自答。
優柔不断な私は企画意図からブレないためにも、まずは企画書をしっかり練り上げておきます。
出版のための必須事項3つ 。
① 何を伝えたいのか
② なぜ伝えたいのか
③ 誰に伝えたいのか
この3つはエッセイでもノウハウ本でも写真集でも出版社に“持ち込み”をするときとても重要なので、必ず企画書に盛り込んでくださいね。
*『まるまるサファリの本』では(ざっくりですが)、
① 何を伝えたいのか
・一般的な海外旅行ガイドブックでは紹介されていない、“サファリを楽しむため”の情報。
② なぜ伝えたいのか
・サファリついて詳しく書かれたガイドブックがない。
・旅行のガイドブックは国立公園の概要だけで、肝心の動物の情報が少なく浅い。サファリ用の動物ガイドは必須。
・サファリと現地サファリ会社について理解していないために、申し込みの際に混乱したり、損をしている個人旅行者が非常に多い。トラブルなくサファリを楽しむ情報が必要。
・アフリカ旅行は出発前の不安が尽きない。1人で歩き回ってきた私自身の体験から、不安を少しでも解消できる情報を提供できるetc.
③誰に伝えたいのか
サファリのためにケニア、タンザニアを訪れる旅行者。
『まるまるサファリの本』の企画は出版社2社で通ったのですが、考えた末、個人出版にしました。なぜなら、
サファリのガイドブックだから③の「誰に伝えたいのか」は“サファリ旅行者”になります。でも、少しでも売り上げを伸ばしたい出版社は、それ以外の人にも買ってもらえるようにと、様々な案を出してきます。ありがたいですが、その記事を載せるために大切なサファリの情報を削ることになるんです。1つ、2つ……と削りましたが、これ以上サファリの情報を削り続けたら、既存の旅行ガイドブックと同じになってしまう。
ケニア、タンザニア旅行者の多くがサファリを楽しみにしているんです。そして私が作りたいのは、サファリを楽しくする本。
海外旅行ガイドブックのケニア版だけでは情報不足だからこそ『まるまるサファリの本』を企画したのです。部数が伸びなくても、必要としている人に喜んでもらえる本にしたい。
企画出版はあきらめ、個人で作る決心をしました。
取材でケニアに行ってきま~す!という楽しそうなサファリは、まだまだ先なのです
『まるまるサファリの本』ができるまで が全部読めるマガジン
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