見出し画像

第3話  谷底で起きている事

ナクル湖の異変
今回はナクル湖のフラミンゴの話になります。もちろんヌーの大移動に関わる話。
どうぶつ達の命は様々な形で繋がっていて、ヌーの大移動を知るには遠く離れたナクル湖の事も無視できないのです。

2013年頃からナクル湖の水位が上昇しているという問題が起きていました。
ナクル湖には流出河川が無いため湖水は増え続け、その後徐々にナクル湖国立公園を呑み込んでいきました。

ナクル湖国立公園メインゲートのオフィス。水没! (2013年10月)

水が増え続けたため浅瀬は深くなり、湖水のアルカリ性は薄められ、アルカリ湖に繁殖する藻類や甲殻類は数を減らしていきました。当然それらを餌とするフラミンゴも暮らすことができなくなり、どこかに飛んで行ってしまったのです。
かつては100万羽とも言われたフラミンゴは、2013年には10万羽にも満たないまで減っていました。

少ない……。2013年10月撮影

その頃から、
「フラミンゴはどこで見られるんですか?」
「ナクル湖に行ってもつまらないですか?」
と数々のお問い合わせが届くようになりました。

・フラミンゴはどこに行ったんだろう?
・ナクル湖の水はなぜ増えたんだろう?
2013年から2年にわたりフラミンゴの徹底取材の始まりです。

ここから先は

3,074字 / 12画像
ヌーの大移動の取材裏話を軸に、以下の内容も織り込んでいます。 ・ヌーの大移動の異変、5つの原因 ・ヌーの川渡りの目撃率を上げる作戦 ・ライオンやチーター等動物を探す方法=サファリ攻略法 いずれも地図、写真、未公開動画を交えながら、分かりやすく説明しています。 現在全12話。今後もヌーについての取材、新たな情報を入手できれば更新します。ヌーを制する者ばサファリを制する!サファリをより楽しくするマガジンです。

2020年から始めたヌーの取材で大移動に異変が起きていることが分かってきました。特にコロナ前とは状況がかなり違います。予測が難しいヌーの大…

期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?