きのこ散歩*2023/6/10関東梅雨入り!・その1
関東地方が梅雨入りしました。梅雨入りは多くの人にとって憂鬱な時期の始まりですが、きのこ好きにとってはシーズン開始の合図でテンションが上がります。
大型のきのこは梅雨入り後1週間ほど雨が続かないと出てきませんが、先んじて出てくる面々を探しにさっそく森へ行きましょう。
うっすらとした紅色が美しいケショウハツ。ベニタケのなかまは梅雨から秋にかけてよく見られるきのこで、他のきのこがなくてもベニタケ属だけはいる、というくらいよく見つかり、たくさんの種類が発生します。
ベニタケ属は大変種類が多く、また、カシタケなどは緑や紫や赤など色の変異が大きく外見で見分けるのが極めて難しいです。
学名の属名Russulaから、総称してルスラと呼んでいます。調べるのがかなり面倒くさい調べきれないため、属名で呼んでいるのですが、きのこは大変種類が多いので属まで特定できれば上々です。(という言い訳)
図鑑に載っていないものが多く、種まで同定するのは最初から諦めているので、特徴的なもの以外はあまり調べずルスラとまとめてしまうことが多いです。顕微鏡で胞子や組織を観察すれば同定できますが、きのこには不明種が多くあり、必ずしも同定できるわけではありません。
ルスラは、多くの人が想像する「きのこのかたち」そのもので大変かわいらしいです。落ち葉の中からまんじゅう型の傘が覗いているのが見えると嬉しくなります。
そしてルスラは奇形が多いのでこんな面白い場面に遭遇することもあります。
隣同士に発生したきのこの傘が癒着して一体化し、成長とともに大きい方に引っ張られてそのまま宙に浮いた状態に。背負い投げされているようですね。
このほかにも、傘の上にもう一つきのこの子実体が発生て二階建てになっていたり、傘の上にヒダが形成されたり、おもしろい形のルスラに出会うことがありますよ。
大きめのルスラたちが発生してきて楽しいきのこ散策です。夏きのこの発生は来週からが本番かな。
この後はルスラ以外にも、変わった形や見つけづらい小さなきのこを探しますよ!
【つづく】
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