きのこ散歩*2021/7/17夏きのこ祭り・その2
≪前回からのつづき≫
きれいなヤマドリタケモドキを求めて、次々行きましょう!
乾ききり虫食いもひどいですが、この深い紫色は、ムラサキヤマドリタケです。ヤマドリタケモドキとはグループの違うきのこなのですが、食品としてのポルチーニのカテゴリの一種とされています。ヤマドリタケモドキより発生数が少ないため、レア扱いのきのこです。
苔が生えているところにとても小さなイグチのなかまがいました。これはポルチーニではないですよ。根元がぽってりしていてかわいいですね。癒されました。
次の場所へ移動し、車を停めるとなにやらにょきにょき出ているのが見えました。気がはやりますが、足元に注意しながら向かいます。
あ、ああーーー……。
ヤマドリタケモドキが大量に発生していますが全部カビています。
こちらもやはり2~3日遅かった。
これは非常にきれいな個体ですが、植え込みの奥に出ていてよく見えない!撮影するにも木が邪魔でよく撮れません。残念。
カビたヤマドリタケモドキに交じってテングタケの幼菌がかわいく出ています。何か場違いなパーティー会場に来てしまったようです(笑)
ところで、ヤマドリタケモドキの生える近くにはテングタケ科のきのこもよく見られます。発生環境が似ているので、どちらかを探しているともう一方に会うことが多いです。ヤマドリタケモドキの近くで見られたきのこもご紹介します。
テングタケ。こちらも今年は大発生中!
ヤマドリタケモドキと違って幼菌から老菌まで、色々な成長段階が観察できて楽しいです。
キタマゴタケ。タマゴタケによく似ていますが、傘がレモンイエローで鮮やかです。我が家のあたりでは赤いタマゴタケより発生が少ないです。
ウスキテングタケ。テングタケの黄色バージョンです。こちらもまとまって発生するので、大変かわいいです。
以上、ヤマドリタケモドキと同時に見られるテングタケ科のきのこたちでした。
今回はさすが全体の発生量が多いだけあって、レアなムラサキヤマドリタケもいくつか見られました。状態はあまりよくありませんでしたが、新たな発生地も見つけられたので上々です。
あとは、梅雨明けして雨が全く降らなくなってしまうと翌週以降の散策に影響が出るので、ほどよく夕立が降ってくれるのを祈るばかりです。
【了】