きのこ散歩*2023/6/10関東梅雨入り!・その2
梅雨入りしてさっそくのきのこ観察はまだ続きます。
その1はこちら↓
草刈り後の草や倒木を砕いたウッドチップなどをためてある場所には腐生性のきのこがたくさん生えます。
サンコタケがよく生えるところに行ってみると、サンコタケ祭りとなっていました。
サンコタケはグレバと呼ばれる胞子を含む黒い粘液が付いており、これが腐臭を放つので、生ゴミのようなにおいがします。ここに虫を集めて胞子を運んでもらうのです。
赤色型と黄色型があり、黄色型は割と珍しいと思います。この日は両方隣り合って発生しているのが見られました。ラッキー!
こちらもウッドチップや小枝に生えるオリーブサカズキタケ。0.5~1cmくらいの小さなきのこです。
ひとつ小さなきのこを見つけてしゃがんで撮影していると、あちこちに小さなきのこが生えていることに気づきます。目線を下げるというのはきのこを探すコツでもありますね。
チシオタケの小型版のような、ヒメチシオタケ。傷つけると赤い液体が出ます。
ハイイロイタチタケ。柄のだんだら模様が特徴です。
大根おろしのようなにおいのするサクラタケ。桜色がくすんだ色をしたきのこです。
とても小さな白いきのこの傘を見つけて落ち葉をどけてみると……。
柄に著しいぬめりを持つ、ヌナワタケがありました。はじめて見るきのこで、会いたかったきのこなので嬉しいです!ヌメリすぎていて、ピントをどこに合わせたらいいか迷いますね(笑)
そろそろ帰ろうかなーと山道から出て並木道に出ると、白っぽい傘が群生しているのが見えました。
イタチタケです。山や公園や植え込みなどいたるところに生えている、身近なきのこです。
傘の鱗片がフサフサでかわいらしいですね。春から秋にかけて長く観察できます。春のアミガサタケの時期にも見られることがありますよ。
梅雨入りして一気にきのこの種類が増えました。気温が上がり雨が増えると、きのこだけでなく植物や虫などの観察も楽しくなってきます。
きのこを探していると、色々なものが見つかります。じっくり地面を見ながら歩いているから、普通に散策するより多くのものが目に入るのですよね。生物多様性を実感できる豊かな時間を過ごすことができますので、公園や緑地を散策する際は、少しスピードを緩めて下を向いて歩いてみませんか?
【了】