当たり前の暮らしをしたいだけ
最近、朝の連続ドラマ『カムカムエヴリバディ』の再放送を見るのが日々のちょっとした楽しみです。
放送当時は見ていなかったので、新鮮な気持ちで毎日見ているのですが、先日上白石萌音さん演じる安子がメインの週が終わったところです。
町の和菓子屋を営む家に生まれ家族に愛されて育った安子は、紆余曲折を経て結婚した稔が戦死してしまい、ひとり娘のるいを何とか自分の力で育てていこうと奮闘するのですが、頑張れば頑張るほど良くない方向に進んでしまうような状態に。
そんなとき、
「当たり前の暮らしがしたいだけ。私がお父さんやお母さんにしてもらったように、るいにもしてあげたいだけ」
というような安子のセリフがあるのですが、身に染みて本当にそうだな、と思いました。
もちろん戦争という激動の時代を生きて、結婚して1か月で夫が出征して戦死し、自分や家族も空襲の被害を受けた安子と現代で生きる私の生活を比べることはできないとは思いますが、
子どもを育てる親はみんなそんな風に思っているのではないでしょうか。
自分がしてもらったように、もっとこうだったら良かったのにというところは改善して、
豊かな子ども時代を過ごしてほしいと。
自分が親になって初めてわかる親のありがたみ、と言いますか、同じようにすら難しいと感じる日々です。
年々変わっていく子育て環境や物価高、自治体によって差のある支援……
不満もあるけれど、私がいま叶えたいことは、
当たり前の暮らしを当たり前にしたいだけ。
子どもたちが大人になったとき、「楽しかった」と思えるような子ども時代を過ごせるように力を尽くしていきたい。
親が持つべきものは、やはり財力……と思わされる日々ですが、家族揃って豊かな経験と愛のある人生を歩んでいきたいです。