【業界研究】新卒アナリストや未経験若手ってどんな感じで過ごしてるの?
どうも、外資系うさぎのちょこさんです。
前回のnoteの予告どおり、よくお便りをいただく"新卒or未経験若手でコンサルファームに入るとどういう目に遭うの?"ってやつにご回答していきたいと思います。
一言でいうと、"別に取って食われたりしないからそんなに心配しなくていいのに"って感じなのですが、未経験の領域は怖いってのもまぁ分かることには分かるので、そんな不安をちょこさんが少しでも取り除くことができたらちょこさんは嬉しく思います。
さぁ、このnoteを読んだら、お花を詰んで、神様にお祈りもして、アベイラブル部屋の隅でwktkしながらアサイン辞令を待つ心の準備を始めてください。
さて、本編入る前にいつものコピペです。
この記事も有料設定していますが、全文無料で読むことができます。もしいいねと思っていただけた場合は、ちょこさんの大好物のおいしいチョコレートを一粒調達するための費用としてカンパいただけると大変うれしいです。
では、本編をどうぞ。
◆新卒アナリストの1年
まずは軽く新卒アナリスト1年目が経験するであろうイベントをざっとまとめたもの見てみましょう。
基本的には研修からのOJTという流れで、いきなり現場に一人で放り出されるってことはないです。
最近はどこのファームもしっかり若手を戦力化していかないといけないので、最初は負荷を調整しながらしっかり育成しようって雰囲気です。
あ、でも負荷を調整する=手を抜いてあげる、ではないので、何事にもやっぱり最低限っていうラインはあるんですよね。
ので、そのあたりは心得て備えておいてください。
前も貼りましたけど、要はこういうことです。
事あるごとにちょこさんが"新卒や未経験者はとりあえずプレゼンスのあるファームに行っておけ"って言ってるのはこういうことなので、これを読んでいる各位も早いところ替えの利く有能になるべく頑張ってください。
ちなみに、1年目といいながら、大手ファームの多くは入社3ヶ月~半年くらい前から緩めの課題が出ていたりすることもあると思います。
そういうのも時間のあるうちに早め早めでコンプリートしておきましょう。
使えるアセットは使い尽くすのが成長のコツです。
贅沢は味方、欲しがります負けたって。
貪欲なコンサルライフを送ってください。
◆入社前
ここからは各ステップをちょっとだけ細かめに解説していこうと思います。まずは入社前から。
大抵のファームの場合、少なくとも課題図書くらいは出ると思っておいて大丈夫です。
どういう本がよく出てくるかというと、ロジカルシンキングの基礎、ケーススタディ、リサーチ技法、文書作成などなど、ちょこさんが日頃からくどいくらいにAmazonのリンク貼ってる本たちが出てきます。
ファームによっては、社員向けのオンライントレーニングのコンテンツを一部解放してくれていたり、資格取得の支援(英語やITなど)があったりもするようです。
配属先がどこであっても、英語、IT、会計(簿記)はやっておいて損はないので、内定先の入社前トレーニングにそのようなコンテンツがあれば、ぜひたくさん利用して学んでください。
若手の各位へちょこさんおすすめの本たちもこちらからどうぞ!
※noteの投げ銭代わりにちょこさんnoteやちょこさんTwitterのAmazonリンク経由で何か買っていただけるとちょこさんがAmazonさんからお礼をいただけるのでぜひぜひ。
というわけで、入社前は本を読んだりオンライントレーニングをやったり、コンサルとしての基礎を少しづつ養っていく段階になります。
ちょこさんよく言ってますけど、本はなるべくもったいぶらずに贅沢に読むとよいです。
なんとなく頭の中に読んだ本のインデックスを作っておいて、後でその本に書いてある情報が必要になったら改めてじっくりその箇所を読んでみる、とかですね。
最近だとAudibleなんかも便利です。
◆4-6月:新卒研修(前半)
さぁ、晴れて入社です!おめでとうございます!
ここも大抵のファームは3ヶ月くらいかけてみっちりと新人にコンサルのイロハを叩き込みます。
叩き込まれると言ってもファミコンウォーズの歌を歌いながらひたすら走り込みをやるとかそういうスタイルのしごきは昨今は無いと聞いているので、たぶん安心して大丈夫です。
昔はね、新卒相手に夜中までひたすらパワポ描きの特訓をやっていたファームがあったとか、そんな信じるか信じないかはあなた次第な噂がまことしやかに流れていたんですよ。
昔の話ですけども。
昔の。
で、今はどうかというと、最初1ヶ月くらいは、ビジネスマナー、オフィスソフトの使い方、社内のルールアレコレ、コンプライアンス、情報セキュリティなど、一般的な事業会社でやるような研修をやっていきます。
特に、コンサルファームは業務上取り扱う情報が極秘なものが多いので、コンプラや情報セキュリティがとても重視されます。
このあたりの必須研修落とすと昇給判定でひとつマイナスがついたります。
ぜひ、清く正しいコンサルタントを目指して最初の研修からフル単位を目指して頑張ってください。
◆4-6月:新卒研修(後半)
一般的な新卒研修を終えたら、いよいよコンサル研修が始まります。
このあたりから所属部署ごとに別れてそれぞれに必要な研修を受ける仕組みだったりもします。
内容としては模擬ケース的なものだったり、プログラミング研修しっかりやったりとかですね。
このあたりの時期はまだ育成担当の上司的な存在はつかず、2,3年目の先輩社員がメンターとして研修中のお困りごとの相談に乗ってくれたりするケースが多いと思います。
特にまだまだリモートワークが続くこのご時世、気軽に相談できる先輩社員がいるとなかなか捗るものなので、ファーム内の人的リソースもフル活用していきましょう。
◆7月:ファーストアサイン
研修の終わりかけになってくると、育成担当の上司がアサインされ、最初のキャリア面談などを実施します。
同時期にアサイン先の選定があります。
ただ、ここはもうほぼ自動的にアサイン先が決まるものと思っていてください。
なんで?と思うかも知れないですが、PJ管理上は新卒や未経験中途のファーストアサインはバリューが出ない前提の育成枠のような扱いになります。
そうすると、育成枠スタッフを抱えつつ、育成担当のコンサルタントの稼働も確保し、かつ体制にそれなりにバッファがあるPJがファーストアサインの候補になりますが、まぁなかなかそんな余裕のあるPJって少ないのが現状なんですよね。
というわけで、"入社したら希望するアサイン先に入りたい"と思っている各位は、希望を出す前にまずバリューを出せるようになる、という基本中の基本が大事と心得ておきましょう
ちなみに、コンサルファームのアサイン選定の仕組みについては↓で結構詳しく解説してますので、併せてどうぞ。
◆アサイン中の過ごし方
というわけで、無事ファーストアサイン先が決定した後の生活についてです。
みんなが気になる出社するの?リモート?とか、クライアント対応はあるの?とか、残業はどれくらい?とかはPJによって違うとしか言えないので置いとくとして、そういったロジ周りについてはアサイン前か始まった直後くらいにちゃんとした説明の場や、キックオフ会議的なものがあるので、その場でキャッチアップすれば大丈夫です。
PJの現場では、マネージャ以上も含めてメンバー1人1人にPJ内での評価上の上司が付くのが通常です。
※PJごとの評価はこの評価上の上司が行い、その結果を育成担当の上司に報告する流れです。
大抵の場合は評価権限者、つまりはマネージャ以上が評価上の上司として付きますが、規模の大きいPJではシニコンあたりが代理でつくこともあります。
それに加えて、日々の細かい作業を手取り足取り見てくれる先輩アナリストや先輩コンサルタントなんかもついたりします。
まずはその先輩方の背中を見ながら、入社1-2年後でどれくらいのスキルを身に着けどれくらいのパフォーマンスを発揮しないといけないのかを理解するように努めましょう。
新卒アナリストに振られる仕事としては、議事録取り、PJ内のフォルダ管理、社内会議の設定などPMO的なものが多いと思います。
こういうのって地味な作業に見えるもののPJの全体像を掴んだり社内のお偉いさん方の顔と名前を覚えたりするよいインプットになるので、真面目にこなしてください。
あとはひたすらExcelでデータ整形をしたり、先輩から貰った下書きをベースにパワポでお絵かきしたり、他案件資料から必要箇所をピックアップして新しい資料を作ったり、とかをします。
いずれも、納期や品質の期待値をよく確認し、自分が考えているの5倍くらい早いタイミングで5倍くらいたくさんのレビューを受けるくらいのつもりで働いていってください。
◆12月:アサイン終了と振り返り、そしてセカンドアサインへ
これもPJ次第と言ってしまえばそれまでなのですが、だいたい1プロジェクト3-6ヶ月くらいで終わるイメージでいて大丈夫です。
ものすごく長いプロジェクトの場合でもフェーズ分けとかでだいたいこれくらいの期間で一区切りとしていると思います。
プロジェクトの終わりのタイミングでは、PJの評価上の上司からPJ期間全体を通じたフィードバックもらうための場が設定されます。
場合によってはかなり厳しい話もされると思いますが、上司の本音をしっかり聴いておいてください。
その後、育成担当の上司ともPJの振り返りについて話しつつ、次のアサインの希望などを伝えたり今後の成長のためにやるべきことのアドバイスを貰うなどするとよいです。
セカンドアサインでも、PJ内での期待値のレベルは最初とそんなに変わらないはずなので、ファーストアサインでうまくできたこと、うまくできなかったことを意識しつつ、自分なりのPDCAの回り方を確立していきましょう。
◆アナリスト2年目に向けて…
無事にセカンドアサインも終えて、翌年の初夏くらいになってくるといよいよ後輩的な存在がプロジェクトにアサインされてきます。
簡単な作業であれば2年目アナリストが新卒アナリストを指導するなんてケースも十分あるので、1年目のうちにタイトルの近い先輩方がどのように動いて自分に対してどのような指導をしてくれていたかよく覚えておいて、教わったことをしっかりと下の世代に受け継いでいってください。
そして、どこのファームもアナリストも期間は2-3年なので、最初のプロモーションに備えてどのような成長が求められるか、育成上やPJ上の上司各位とよく相談し、計画的にスキルアップをしていくことも重要です。
最近はコンサル業界も裾野が広がってきたので、ちゃんとやることやっていればフタッフ期間のプロモーションは特に難しいこともなく達成可能です。
心身ともに健康に気をつけて、日々高いバリューを出しながら生活していきましょう。
というわけで、今回もそれなりに長め(5,000字くらい)のnoteにお付き合いいただきありがとうございました!
次回は、これも質問箱でよくいただくポストコンサルの転職ルートはどんな感じなの?的なのについて書いていこうかなと思っています。
◆オススメの1冊
最近ちょうど新版が出たコンサル業界研究本です。
主要ファームの基本的な情報や、入社前後の研修でこんなことやるよってのが簡潔にまとめてあるので、なんとなくイメージを含まらせるための最初の情報収集として読んでみるのに結構良い感じの本です。
就活生各位やコンサル業界目指して転職活動中の各位はぜひ読んでください。
最初にも書きましたけど、今やコンサルファームも割と普通の大企業なので、"生き残れないヤツはいらない"みたいなハードボイルドな世界じゃないんですよね。
だからと言って甘くゆるやかな世界というわけでもないですが、そういうのはどこの業界にも一定の厳しさがあるってことで別にコンサル業界だけが特にものすごく怖いってわけでもないと思います。
なので、安心してコンサル業界を目指してくださいね!
そして無事に内定を取れた暁にはちょこさんにチョコレートのおすそ分けも忘れずにお願いしますね!
ではまた次回!
質問箱もどうぞ!
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