◇制作者と依頼主
お疲れ様です、
あめさきです、
デザイナーとして従事してきた
時間と経験が多いもので
デザインのお仕事のご依頼を
いただく機会が多くあります。
現在は
ゲーム関係の企画立案を始め、
調査や戦略策定に関して
アドバイスなどを
させていただくこともあり。
ありがたいことですね。
どの仕事に関しても
言えることですが、
これらのお仕事は
制作者と依頼主の
話し合いや決定によって
成立するもの
ですよね。
今回はタイトルにある通り
制作者と依頼主について
書いていこうと思います。
特に、
今後ご自身が依頼主として
デザイナーなどの制作者に
「あれを作って欲しい!」
「これを描いて欲しい!」
といった
依頼をしたいとお考えの方が
いらっしゃいましたら
ぜひ参考にされてくださいませ。
◆制作者も依頼主を選ぶのです
突然ですが。
当然のことを言います。
デザイナーは
超能力者でもなければ
魔法使いでもないんですよ。
デザイナーの仕事は
依頼主という
デザイナーではない人間の発する
言葉や脳内のイメージから
情報を読み取り、
且つ具現化しなくてはならない
仕事です。
ゆえに、
依頼主から得られる情報は
可能な限りたくさんほしいし、
そうすることによって
脳内イメージに近づけたり、
方向性を合わせていくものなんですね。
飲食店の店員を制作者、
利用客を依頼主としましょう。
店員さんは、お客さんに
メニューを見ていただき
その中から食べたいものを
注文していただきますよね。
店員さんが
「ご注文をお伺いします」
と聞いた時に
お客さんが何も言わなかったら
何を注文したいのか
わからないですよね?
お客様、つまり依頼主に
決めていただきたいことは
店員、つまり制作者にとって
とてもとても大事な情報です。
制作物そのものが
依頼主にとって
依頼した時に抱いていた
イメージと違っていたり
方向性が異なっていく可能性は
大いにあるわけですから、
極力
そのような状況が発生しないよう
必要な情報を
多く揃えて
制作者に伝えるべきですね。
先ほども書きましたので
当然ですが
制作者も、依頼主も
超能力者ではなく
魔法使いでもないわけです。
制作物の内容も
脳内のイメージも
サクッと読み取ることができたら
なんの苦労も要りません。
作業効率も非常に良いことでしょう。
しかしこの時。
制作者側に
依頼主側を選択するという
スキルが必要になることがあります。
制作者に与えている
情報が不足しており、
制作者自ら
「不十分なのでもっとください!」と
お願いしているのにも関わらず、
依頼主側が
情報を揃えることを面倒がったり
伝え方が不適切なものを
「世界観が合わない」
「感覚が違う」
といった言葉で
自己完結されてしまうことも
あるわけです。
その状態は
純粋に仕事が進まないし、
むしろ
「依頼を断るつもりなんだろうか」と
考えざるを得ない状況に至るわけです。
とても悲しいし
とてももどかしい状況ですよね。
これがもし、
会社を経営する立場の方からの依頼で
そのように言われたのだとしたら
進展・発展性が見えないので
依頼を断る覚悟も必要だと思います。
勇気がいりますよね。
「どうしたら良くなるか」という
進展・発展性が見えずに
「違う」とだけ言う経営者に
なんの期待ができるでしょうか?
たまにいらっしゃる依頼主で
「自分はこれまでで
デザイナーと仕事をしたことがある」
と、
何を証明したくて
仰っているのかわかりませんが
そういう依頼主こそ注意が必要です。
制作者は
じぶんを選んでもらえたことを
とても嬉しく思うはずです。
良い繋がりを持って
良い仕事をして
良い次へ結び付けたい。
そう考えているはずです。
だからこそ、依頼主を
よく見て、
よく話し合って、
よく考えましょう。
「この人の依頼を受けても本当に大丈夫?」
って。
◆依頼主が制作者にできること
続いて依頼主側のみなさまへ。
本当にそのデザイナーに
依頼したい仕事があるならば、
もっと積極的に情報共有をして、
世界観が違うと思ったならば
「どうしたら合わせられるか」を
よく相談しあってください。
制作物のイメージの
特徴を伝える内容として
・シンボルかイラストか
・色
・複雑かシンプルか
・文字があるならばフォント
・コンセプトやモチーフ
などなど、
制作物のなかに含まれている
重要な要素を
制作者に伝えられているか。
チェックしてみてください。
その際に
近しいものの画像の添付が
一番有効的でオススメです。
他に細かな指摘があるにしても
依頼主がイメージしているものを
50%は制作者に伝えることができます。
依頼主側がデザイナーだったら
デザインの仕事は依頼せず
自分自身でささっと
作ってしまうことでしょう。
イメージ通りに、
理想の通りに、
好みに。
ですが、
自分では不可能なことを
可能にできる
自分の脳みそとは違う脳みそを持った
別の人物に依頼するのです。
「自分だったらこれで伝わる」の
考え方は
伝わりません。
制作者に伝わらない限り。
◆もっと友好的な関係に
相手とうまくいかなくて
問題が解決しなかったり、
「気持ちが相手に伝わらない」と
イライラしてしまうことも
当然あります。
それは
相手とうまくいくことや
問題が解決すること、
気持ちが相手に伝わることで
気分が良くなることを
十分知っているからなのです。
どちらが普通なのか?という
問いがあるならば
どう考えても前者が普通です。
なぜなら相手の気持ちは
伝えてもらわなければ
知り得ないし、
じぶんの気持ちは
相手に伝えなければ
伝わらないからです。
じぶんの気持ちを
どうしても相手に伝えたいなら
それはどんな形であれ伝えた方が
相手には伝わります。
制作物はあくまでも
制作者の脳内で出来上がったものです。
ゆえに、完全完璧に
依頼主のイメージと合致している、
などといったことが起これば
キセキレベルですごいことなんです。
ゆえに、
合うものもあれば
合わないものもあることは
不思議なことではありません。
人との関係も同じで、
よく相性だとかで
合う人・合わない人がいる、
といった表現をされること
あるかと思います。
これは
合う人・合わない人が
いるんじゃなくて、
互いに合わせることが
気持ちのいい関係があり、
そうでない関係も存在している
っていうことなんです。
違うと思ったならば
合わせる気がない以上
発展させてもいいことはないし、
合わせたいんだっていう
愛情があるなら、
愛情で接した方が
お互いに幸せになることは
間違いないでしょう。