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あっぷる そうす。
休日の朝、ゆっくり起きて、顔を洗って、
パジャマのまま床掃除をして、洗濯機回して、それでもって、熱々のコーヒーを淹れる。コーヒーはもちろん豆から挽いている。この前、豆を切らしてしまったので、慌ててネットショッピングで買ったのは、あの「サザコーヒー」の「スペシャルブレンド」である。
「サザコーヒー」と聞いただけで「おいしいに違いない」なんて思うのは、私だけではないはず。
お湯は、沸騰してブクブクするくらい熱いお湯がいい。湯気がまた幸福をそそるからだ。そうして抽出されたら、お気に入りのコーヒーカップにこぽこぽ注ぐ。
1週間のうちで、最も至福な瞬間なのかもしれない。
怒涛の平日を乗り越えた、自分へのご褒美だ。
「はあ・・」と幸せいっぱいのため息をつく。幸せのため息ってのがあるんだな。
休日で好きなことは、それだけじゃない。
書店まで足を運んでいろんなコーナーをゆっくり巡るのも、大好きな過ごし方だ。
この土曜日も、書店で愉しい時間を過ごしていた。
手に取ったのは、千早茜さんの「わるい食べ物」だった。「食べ物」と「わるい」が自分の頭ではリンクしなくて、「なにこれ!」と興味がそそられた。かつ、本のパッケージのかわいいこと。一目惚れしてしまった。
最近好きな小川糸さんも食べ物にまつわるエッセイが多いし、なんだろう。自分は「食」という大きな魔力に取り憑かれているんだろうなあ。
平日は忙しくてコンビニのご飯が続くこともあるけど、本当は手料理が大好き。できれば毎日手料理がいい。いつも思うのは、手料理を食べた後っていうのは、胃袋のみならず、心の満たされ方が違う。体温も多分ちょっぴり高くなる感覚だ。料理の腕は、これから研鑽をしていかなければならぬ身ではあるのですが・・・。
自慢の手料理なんてまだないんだけど、この前「アップルソース」を作ってみた。
これは母がたまに作ってくれていたもので、父も好きな母の手作りメニューのひとつである。
紅玉りんごを5mmくらいにカットして、お鍋に入れて、お砂糖ふって、コトコト煮たあとに、レーズンとシナモンを少々入れるだけ。至ってシンプルなデザートだ。パンにぬってもいいし、ヨーグルトと一緒に食べても美味しい。
りんごと一緒に、剥いた皮も入れて煮ると、ほのかにピンクに色づいて、かわいくなる。
先日、私は人生初の「アップルソース」を作ってみた。スーパーには紅玉りんごがなく、ジョナゴールドで。
水分がやや多い気がしたけれども、無事それらしく完成したみたい。このメニュー、シンプルすぎて、大きな失敗はないんだろうね。でも、母のそれとはやっぱりちょっと違ったと思う。
たぶん、私のはまだ「あっぷる そうす」。
母の作る「アップルソース」にはまだ料理の道での訓練が必要みたいだ。
「あっぷる そうす」が「アップルソース」になる日が待ち遠しい。
0310 mint
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