発達相談って難しいよね①
※お子様の発達に悩む方向けの記事ではありません。
この記事は、保健師として発達相談に関わる上で私が感じていることをつらつらと書いたものです。
保健師として働くまで知らなかった。
「発達相談って難しい」
どんなところが難しいか。ざっと挙げてみた。
・保護者が発達の遅れを感じていない
・保護者の心配、不安が強い
・事業の重要性が事務職、上の人たちに伝わらない
・つなぐ先、資源(子どもの発達を専門的に診てくれる医師、適切な療育支援をする施設等)が少ない(必要とする子どもは増えているのに)
・関係機関(保育園、療育施設、医療機関など)との連携のしにくさ
・説明、伝え方に悩む(嫌がられる?怒らせてしまう?、柔らかく言いすぎると気づいてもらえない?等)
・保護者の理解度、生育歴による保護者の行動(これで伝わる?)
・支援の時期を逃すと保護者の熱も冷めるし、子どもは日々成長する
・家族に余裕(心理的、経済的等あらゆる余裕)がないと、子どもの発達に向き合うことができないことがある
・ネットに溢れまくる情報(良くも悪くも)(適当なこと書いてくれんなよ!と思う)
・世間や祖父母、ママ友、保育士からの何気ない声かけによる保護者(特に母親)への心理的負担
・父親が育児に参加しておらず、母親が説明しても理解してもらえない
・地域差がある(特に使える資源や、社会の理解は都市部や地方では違うと思う)
・虐待につながるリスクとなり得る、つまりは子どもの命に関わることがあるから、支援者も心理的負担を感じる
などなど、挙げるとキリがない。永遠に書けるかも。
私自身の力不足が原因となっていることもあるが、本当に難しいなと思う。
みなさんは何に難しさを感じます?
いつから、この難しさを感じるようになったか
○1〜2年目。業務に慣れる、覚えることで精一杯。
発達相談、支援にちゃんと向き合った場面は少なかった。
○3年目。発達相談、事業が業務に入ってきた。
健診からの流れや、繋ぎ方、支援展開を実践する場が増えた。
業務を通じて、必然と発達障害に触れる。
慢性的な人員不足のため、発達支援事業に参加する機会が増えた。
業務は増える一方で、常に余裕のない日々だが、3年目になると、なんとなく多少は要領が掴めるようになった。
その分、発達相談に時間を割くようになった。日々、勉強させられている。
つまり、今も未熟だし、支援内容が十分でないかもと感じることもある。
(※そこは、ベテラン保健師たちがフォローしてくれているので、住民に損害はない。)
でも、相談にきた人、乳幼児健診を受診した人に損があってはならない。
相談にきたことを後悔して欲しくない。
この子のために、できること、提案できることは全て検討したい。
どの子もいろんな意味で元気いっぱいに育ってくれ!そんな気持ちでいっぱい。
そんな意識で支援に取り組むようになったからこそ、最初に挙げた難しさを感じるようになったと思う。
つまり、みんな元気に育ってくれよな!
そのためにできることは全力で支援する!絶対に取りこぼしたくない!
保護者には、お子さんの成長に喜びをたくさん感じてほしい。
発達支援については、私自身、悩みながら業務に取り組んでいる。
その悩みを共有する場面がなく、私の精神面がつらくなることがある。
だから、noteで表出したいなと思って書いた。
もっともっと表出したいなと思ったから、とりあえず、①にしてみた。
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