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SNS時代の広告クリエイターは、自ら広告に火をつける
今日は、SNS時代のクリエイター・マーケターについて、思うところを書いていきます。
結論から言っておくと、「令和の広告屋は自らフォロワーを抱えておくべし」です。インフルエンサー化する広告マン、この流れは今後の大トレンドで、不可逆な変化でしょう。
なぜ、黒子に徹してきた広告屋が自ら発信し、フォロワーを抱えなければいけないのか。今日はそのあたりをnoteにまとめます。
待ちの広告は、埋もれては過ぎ去っていく
今、広告は、人類史上で最も見られない環境にあります。広告が出没しても埋もれて過ぎ去って行きやすいのです。
すごく簡単に背景を説明すると、こんな感じです。
-起業コストが下がり、商品の数が増えた
-商品の数が増えると、販促(広告)の数も増える
-さらに、SNSの普及で、商品情報の数も数百倍~に増えた。
昭和の商品情報量(ほぼ広告)を1とすると、今の情報反乱時代ではSNS上の口コミも合わせると情報量は10,000、または100,000くらいあるでしょう。
それくらい情報量に差が出ています。
広告は、誰かの目に留まってはじめて機能するものです。
根本的に、人に与えられた時間は昔と変わっていません。今の広告は、情報爆発によって相対的に人の目に留まりにくくなっています。
こうして、「待ちの広告」は誰にも気づかれないまま埋もれては消えていくを繰り返していきます。これまで通りのやり方で広告を出すのは、砂漠に水をまくような状態と同じわけです。
発信力は、スタート地点からアドバンテージ
もし僕が販促をお願いする事業主だったら、発信力のある個人クリエイター・マーケターに仕事を依頼します。
誰だったら分かりやすいでしょうか。刀マーケターの森岡毅さんもそうです。
ここに2つの新商品ブランドの販促キャンペーンがあるとします。
A:神マーケターの森岡毅さんが手がけた新商品ブランド
B:誰も知らないマーケターが作り上げた新商品ブランド
たとえ、AとBが全く同じ商品だとしても、森岡さんが「今回、私がこのブランドローンチを手がけました。みなさん、ぜひ一度試してみてください。」と発表すれば、スタートダッシュに成功するのはケースAでしょう。
逆にケースBの場合は、日の目を浴びずに、粛々とスタートすることになると思います。
僕は決して、「BよりAが良い」と断定したいわけではありません。ただ、初めから露出先と影響力を抱えているクリエイターに仕事を依頼したほうが、次の芽も見つかりやすい、効果も出やすいでしょう。。
とくに広告のような販促コミュニケーションは、人の目にとまらず過ぎ去っていくと、何の資産にすらなりません。
逆に発信力を持っていると、「最低でも、そのクリエイター界隈の人たちの目には留まる」ことが保証されます。しかも、フォロワーの多いクリエイター界隈は、マス層ではなく、イノベーター・アーリーアダプターの人たちが多く、口コミが口コミを連鎖させる好循環も起こりえます。
「理屈は分かったけど、そんなクリエイターいるの?」って思った方に、いくつか事例を紹介しましょう。
広告屋が、自ら広告に火をつけるってどういうこと?
ここ2,3日のSNSをさかのぼるだけでも、発信力をもったクリエイターが自ら広告に火をつける事例はいくらでも出てきます。
【広告つくったよ】
— 辻愛沙子|arca (@ai_1124at_) March 10, 2020
可愛すぎる宇垣さんが昨日から渋谷に掲出されています😭🙏🏻💫
LAWSONスイーツの企画で、クリエイティブディレクターを務めさせて頂きました。
ただただひたすらに可愛さと美味しさに殴られる、世界平和な幸せグラフィックです🕊
女神は渋谷の田都入口に君臨してます!みてね~ pic.twitter.com/nMiN8UUcDU
資源を無駄にしないアパレルブランド エコアルフの環境思想を体現する広告をGOで作りました。吉野家やメルカリ、朝日新聞やKDDI、みんな電力など、多くのサステナビリティに真剣に取り組む企業のご協力で、(たぶん)世界で初めての #資源を無駄にしない広告 が実現したよ。吉野家、透けて見える... pic.twitter.com/beEVmdqAoY
— 三浦崇宏 GO (@TAKAHIRO3IURA) March 9, 2020
オイシックスの新キャンペーン『復職割』がはじまります。産休・育休から復職するお母さんに向けた割引の仕組み。「家事・育児・仕事」という三つを実現するのは本当に大変なことだと思うので、社会全体でサポートしていけたらいいですよね。オイシックスはほんとに素敵な会社です。 #復職割 #Oisix pic.twitter.com/ykzsJuQcXG
— 牧野圭太@カラス/エードット (@MAKINO1121) March 9, 2020
エンゲージメントも高く、めちゃめちゃシェアされてますよね。しかも、本当に良い広告だから、まったく憎めません(笑)ぼくもついシェアしちゃいました。
最後に:このnoteを書くキッカケ
最近エードット(カラス)の説明の一つとして「SNS時代に生まれた広告会社です」という言い方をする。広告を「ます」ではなく「SNS起点で考える」こと、それと「所属する個人がSNSで発信をする力をもつ」という2つで、これは電通や博報堂にはできないアドバンテージだと本気で思っております。
— 牧野圭太@カラス/エードット (@MAKINO1121) March 10, 2020
このnoteを書いたきっかけは、夜中にこんなツイートを見かけたから。ふとその瞬間に、「SNS時代の広告クリエイターは、自ら広告に火をつける」と着想しました。
情報爆発が起き、待ちの広告は何も反応されないまま消えていく中、広告主に提供できるひとつのバリューが「広告屋自らがフォロワーを抱えること」なんだろうなと思います。
抽象度をあげて話をすると、すべての職種がインフルエンサー化しているのです。
この絶対に後戻りできない潮流にどう向き合っていくのか、クリエイター、マーケターだけではなく、他の仕事に携わっているひとも考えてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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