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夏旅〜2日目

8月14日(水)
09:00  釧路湿原 カヌー下り

天気は朝からジリです。(釧路の人は大粒の霧雨をジリと言う)ガイドさんは、出発前に雨具を用意してくれましたが、だんだん晴れてきた。

カヌー体験は塘路湖から細岡までの約10Km(1時間半)のコースです。

パドルを使ってゆっくりと漕いで行きます。

とても静かな時間です。

時々、シカ、丹頂鶴、リス、鴨の親子、ワシなどが、水辺にやってきます。その都度ガイドさんは釧路湿原に暮らす動物たちや植物などのことを丁寧に説明してくれました。

ガイドさんは地元で生まれ育った70歳前後の男性です。若い頃ちょっとだけ東京に住んだことがあるそうで、そのときはじめてGを見たとおっしゃていました。釧路にはカブトムシもいないそうです。

親戚がいるという事でない限り、なかなか地元の方のお話をゆっくりうかがう機会もありませんので貴重な時間でした。目の前で向き合っている人のお話に耳を傾けるというのは、聞く耳が違うというか、お話が浸透してくる浸透率が違うというか、やはりとてもいいものです。

パドル漕ぎに疲れたら少し手をとめて、一年中水温が8度に保たれた釧路川に手をつけて涼をとります。川の水温が変わらないのは釧路湿原のスポンジ効果によるものだそうです。

水は冷たく とても気持ちがいいです。


12:30  昼食

お昼は川上郡標茶町「手打ち蕎麦 味匠もり」のお蕎麦。目的はお蕎麦だったのに、美味しくて感動したのは豚丼の汁を吸った白米でした。もう8月だというのにこんな美味しいお米があるんですね。釧路の人は、なんて幸せなのでしょう。思いがけず私の美味しいお米ランキング 歴代トップ5に入ってきました。

お料理を待っている間、お店にあった「つるの品格」という本を読んでいました。つるは世界中に生息していて、古くから人の文化に関わっていることを紹介した本です。本の中でギリシャ文字のφ(ファイ)の起源はつるだという記述がありました。丁度ガイドさんからつるは冬になると寒さをしのぐため羽に首や足を入れ、片足立ちをして休むというお話を聞いたばかりだったので、ああ確かにその姿はφっぽいと思いました。

もう少し読みたかったので帰宅後、本をネット検索してみるとヒットせず。本も一期一会ですからしょうがありません。



14:20 美幌峠 

北見側


屈斜路湖側

屈斜路湖は日本最大のカルデラ湖です。

北見側の景色も、屈斜路湖の景色もスマホのカメラフレームに入り切らない壮大な絶景が広がっていました。


15:30 屈斜路湖 足湯

屈斜路湖のまわりには、野湯(自然の中で自噴する商業施設がない温泉)があります。露天風呂のコタンの湯と砂風呂の砂湯に寄りました。コタンの湯は冬になると丹頂鶴も近くに来て、鶴と一緒にお風呂に入っているようなインフィニティ風呂が楽めることもあるようです。コタンの湯に到着すると先に6人の子どもたちがジャパジャパとお風呂を楽しんでいたので、そこに割って入る勇気もなく次の砂湯に移動しました。

砂湯の砂に埋まる気満々で行きましたが、地熱で温まった砂が熱々でした。指宿の砂湯はゴザとか敷いてましたっけ?肌が熱い砂に触れないように何か体を覆う布など準備をしないと夏場に砂湯に入るの難しいのかな?

今回砂に埋まることは断念しました。

熱い!!!

でも屈斜路湖に入ったり、熱々の砂と戯れたりを繰り返して過ごしました。ここの砂湯はかなりデトックス出来る感じがあって、本当はもっと長い時間を取って居たかったですね。次回はここ界隈に宿泊してじっくり大地と一体になりたいです。

砂湯で食べたソフトクリームはさっぱりシャリシャリ系の好みのテイストでとてもおいしかった。釧路ミルクはホント最高です!


16:30 くりーむ童話

弟子屈町にある手作りアイスクリームのお店です。本店はお盆休みだったので摩周湖道の駅店に行きました。

桜もちとミルク

桜もちはご当地アイスグランプリ FOODEX JAPAN 2012 最高金賞受賞したアイスです。つぶづぶと柔らかいおもちがたくさん入っています。どうやってこのおもちをアイスに入れているのだろう?不思議な感覚がするアイスでした。テイストでいえば娘が食べていたゴマの方が好きかな。さっき食べたばかりの足湯のソフトクリームが好み過ぎてこっちの感動はやや薄かった。期待値が高すぎたかもしれない。

東京だと荒川区日暮里のぐるぐるジェラートさんがくりーむ童話さんのアイスの取扱店になっているようなので今度はそちらも行ってみたいです。


18:00 細岡展望台
寄る予定ではなかったのですが、キレイな空模様になってきたので細岡展望台に急遽向かいました。家族と一緒に釧路湿原の夕日を眺められてよかった。幸せってなんだっけ?って気持ちになった。


19:00 レストラン イオマンテ
2日目の夕食は地元産の食材とアイヌ文化を織り交ぜた釧路幣舞橋近くにあるフレンチレストランに行ってみました。

季節の前菜 マッシュルームとつぶ貝のアヒージョ
釧路の前菜
ホタテのグリル・キャベツのキッシュ・生ハムメロン・フルーツトマト&蕪
パプリカソースとバジルソース
星空の黒牛のすね肉とラタトゥイユのナスグラタン
コーンスープ
阿寒産エゾシカ
カマンベール&はちみつ
クリームブリュレ
フィナンシェ

北海道産の素材の良さを活かしたやさしい味わいのフレンチでした。付け合わせのパンがまたパリっともちもちでこちらも大変美味しかったです。

ごちそうさまでした。


2日目は阿寒湖や神の子池をめぐる予定でしたが、時間が足らずに断念しました。また次回のお楽しみにしたいと思います。

台風7号が発生 3日目に続く

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