20字小説にありがとう。~シロクマ文芸部~
『ありがとう』がお題の今週は、全読した20字小説にありがとう!の気持ちを込めて、個人的に印象に残ったnoterさんを振り返るシロクマ感想文を書いてみようと思います。
小牧幸助文学賞を受賞した皆様
おめでとうございます!
それでは早速
★最も多く作品を寄せた trafalgarさん
作品数最多は、たぶんtrafalgarさんで、27の投稿で336作品。様々なテーマの20字小説を書かれていました。特に小説をテーマにした一挙に124作品投稿の作品群は圧巻。個人的には美しい写真と共に、色鮮やかな気持ちを思わせる言葉たちが並んだ3作品をポツポツと書かれた20字小説が魅力的でした。ご紹介している本の中には気になる本もありまして、またゆっくり記事を読ませていただこうと思います。ありがとうございました。
★最も多く投稿された方 夏目ジウさん
投稿数最多は、夏目ジウさんの200投稿でしょうか。最初はつぶやきのようでしたが、投稿数が増えていくうちに、だんだん小説になっていくようでした。最終日の20字小説『時間を忘れるほどに』
多分生きていることすら忘れていたと思う
これは毎日書いていたから、読んでいたから感じることができる20字小説だったかなと思いました。皆さんの溢れる言葉と夢中になって遊んだ1カ月でした。紹介記事も書いてくださりありがとうございました。
1カ月200投稿おつかれさまでした!
★20字小説だった やまとたけるさん
11月の初旬はネガティブな感情をモチーフにした20字小説が多い中で突然現れた特撮物。
怪獣とウルトラマン、共に器物損壊で逮捕。
普通なのがやっときたー!と思わず声が出てしまった、やまとたけるさんの10作品の記事です。とてもキラキラしたオアシス的作品群でした。
ありがとうございます!
★意味がわかるとダメな話 スズムラさん
20字小説で『』・?・!・叫び・喘ぎなどを使う方は多くいて、その中でもスズムラさんは、隠語を使って20字小説を書かれていました。意味を確認するため、『冬でもアイス』には思わずコメントしてしまいました。語順や想像力で小説の見え方も色々あって、暗号解読みたいですごく斬新でした。
意味がわかるとダメなシリーズ以外もおもしろかったです。
ありがとうございました。
★花鳥風月を感じる ミモザさん
ミモザさんは、普段から俳句や短歌を詠まれているようで、言葉選びが、清らかで、優しい20文字小説が多かったです。特に参加作品9の
大丈夫を千個集めて古い呪いが解けた
大丈夫じゃない感情は、呪いかもということに、気付けずに苦しむことよくあるし、それはいつかは解けるのです。大丈夫が千個。百個でもなく、一万個でもない絶妙な時間軸だなと思いました。
全作品で、とても癒されました。
ありがとうございました。
★真面目な 山根あきらさん
ほんのりエロスを漂わせる山根あきらさんの真面目な20字小説『20字の独り言|みにくいあひるの子』
生きたくないと死にたくないは両立するの。
ちょうど自死した親友の命日に投稿された20字小説だったので、めっちゃタイムリー過ぎました。『ちょっと、わたしをちゃんと悼んでよ!』って導かれてるように、彼女との思い出の中に揺らぎ、悼む時間を持てました。
山根あきらさん ありがとうございます。
彼女は黒いガーターベルトが似合う美しい人でした。
★戦慄に震えた 斎藤緋七さん
けっこうホラー映画が大好きで、かなりやり過ぎのスプラッターでもイケちゃう私ですが、怖すぎて覚悟しないと記事を開けなかった斎藤緋七さん。
金属の簪買ったんだ最悪でも刺し違える為。
もう暫く簪は、凶器にしか見えないです。20字でここまで戦慄させるとは。ドキドキしちゃうので、覚悟してまた読みに伺います。恐怖とは何かを改めて感じさせてくださりありがとうございました。
★安定のたまごまるさん
『笑う』は、笑っちゃいました。
やっぱりたまごまるさんの20字小説は、読み止まってしまいます。
『氷鳥』
氷鳥昇り雨となり大地と生命の渇き救った。
『全貌』
氷山の一角獣が群を引き連れ全てを暴いた。
リズムを持ったこのふたつのファンタジーは脳内で映像化しちゃいました。
ステキな20字小説でした。ありがとうございます。
★お久しぶりです!のセキグチヒサシさん
いつも読んでいたnoterさんが
書かなくなってしまうのは結構さびしい。
ずっと書いてなかったnoterさんが
また復活すると超うれしい。
久々にnoteを開いたら楽しそうな企画があったので、参加させていただきます。と書かれた記事に
きゃあーと浮かれました。
ご参加ありがとうございます!
読み専で楽しんだ、小牧幸助さん企画の『小牧幸助文学賞』20字小説。
開催期間 11月1日〜30日までの投稿数は、3132だそう。ひとつの投稿で多くの作品を書いている方もいらしたので、今となっては、総作品数を数えることは難しいですね。
誰にも頼まれていないのに、全部の作品を読んだのは、いい人になりたい訳でも、誰かに好かれたい訳でもありません。部長がひとりで、全ての作品を読むのは、ちょっと切ないから、一緒に読んでみたかっただけです。
素人が書く20字小説は小説になるのか?時間をムダにすることになるのか、面白いのか、読んでみないことにはわからない。でも素敵なことは、ムダなことをしてる時に起こるから、楽しもうと思った。
20字小説はひとつずつに、ツッコミをいれながら、楽しんで読みました。全部読んで思ったのは、20字小説そのものというより、それに向き合うnoterさんの気持ちとか、熱とか、遊び心とか、思考とか、そういうものに心が動かされた企画だったなと、今は思います。
いいな。素敵だなと思った20字小説の作品全てに、スキをつけていますので、ご興味があるようでしたら、ご自身の記事をご確認ください。
いつも読んでくださりありがとうございます。
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