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かみき、さいり、みらい

昨日テレビで、神木隆之介、伊藤沙莉、森山未來のトークを立て続けに見た。番組は違うんだけど、私にとっては贅沢なラインナップで、受け取るものが大きくてnoteに書いている。

中居くんのやってる金スマ、1対1で話すスタイルになってから面白い。というか、完全にそのスタイルに変わったのかどうか知らないんだけど、1対1の回は見てる。

中居くんのこれまでの経歴があってこその深堀りというか、懐というか、中居くんしかできないな、と思う。ゲストの中居くんへの質問も、華やかな世界に生きる人ならではの、一般人にはわかりえないものが多かったりして、やり取りのレベルが高くて見入っちゃう。いじり方も愛がある。みんな中居くんとこに行ってーと思う。

こちらのゲストが神木くん。衣装がそれっぽいせいか、神木くんの表情のところどころに春馬が垣間見える瞬間があって、私末期か?と思ったら、Twitterで表情筋が似てるとつぶやいてた人がいたから、あーなるほどな、と思った。アミューズの人って、お顔の系統何通りかあって、彼らや桜田通(なんだか彼はフルネームが似合う)は同じ系統に属する印象ある。

話がそれた。神木くんのお母さまがどうも素晴らしい方のようで。神木くんの性質とか気質なんかにフィットした対応されてきたのであろうことが伝わってきた。ご本人は必死でやってきただけだとおっしゃるかもしれないが、神木くんを見ていて、バックボーンって大事だなと思った。もうこれは、自戒を込めてなんだけど。

神木くんがダメなことをした時はどうしてそれをしてはいけないか、また、どうして自分はそれをしたくなってしまったのか、とことん話し合うとか、それが数時間に及ぶこともあるとかで。

「どうしてそれをしてはいけないか」はできても、「本人がどうしてそれをしたくなってしまったのか」について言及することは、なかなかできることではないと思うんですよ、ってこれは、こぶしで机をドンとして、声を大にして言いたい。

例えば、うちの子は、幼少期湯気が出る物があると手を出してしまっていた。コーヒーメーカーにも炊飯器にも。「この子はこういうことをよくするな~」と思う。度重なれば、「君はこういうことが多いから気を付けるように」とは言える。でも、本人の気持ちの出どころまでは考えたことがなかったし、考えさせたこともなかったなぁ、と。

そこをとことん考えさせることは、己を知るということにつながって、良かったんじゃないかなぁと今更ながら思う。

きっと今の神木くんは自分を誰よりも知っていて、それを強みにしているんだろう。

神木母が、神木くんの体が弱いから生きた証が欲しくて、この世界に入れたというのを前にも聞いたけど、その時も「私もまったく同じこと思ったことあるー」と驚いたんだけど、昨日もその話が出て、テレビの前で「はいはいはい!」と手を挙げたい気持ちになった。

いつか神木母の講演会か著書あればぜひ、と思うが、ないんだろうな。


そしてダウンタウンのお酒飲みながら話す番組に、スライド。

伊藤沙莉のこと、家でいつも「さいり」と呼んでいるので、失礼して。

さいりは、何のドラマで再会したか忘れたんだけど、私声フェチなので、この声~どこかで聞いたことある~となり、検索かけたら『女王の教室』のあの子じゃん~!!となって以来のお付き合い。けもなれ経費で落ちませんも、いい味出してたわ~光源氏君もさいりならではだった。アニメの映像研の浅草氏(の声)はもう最高すぎて、実写もさいりでやってほしかったほど。

偶然noteでさいりのお兄さん(芸人さん)が書いた記事を読んでいたので、さいりの”女優以外ポンコツ”の予備知識はあったのだが・・・さいり斜め上行ってた、炸裂してた。

夕食が袋のメンマで、それ食べるのに数時間かかった話とか、朝6時に起きて9時に出るのに、9時前になって海外ドラマ見始めちゃって遅刻とか、出る10分前になって洗濯機回し始めちゃって、干さないと気になっちゃうから遅刻とか、あーもうそれはだいぶあれだな、ってなるやつで。

時間配分や優先順位のつけ方が致命的に苦手な子、うちにもいるので、まじで他人事じゃないというか、ある意味希望の光というか、でも才能があってそれを生かせる世界で活躍できているのがうらやましくもあり、指をくわえる思いで見てた。

女優としてこっち側で見てる分には、そういうぶっ飛んだ部分も「さいりサイコーだな」と思えるんだけど、現実問題困ることも多いし、本当に理解できないし、心配でもあるし、難しい。

さいりの家族はどうなんだろう、と読み返してみた。

やっぱり似てる。”アホな生徒会長”とかわかりすぎる。うちの子はまだ何も見つかっていないから超不安なだけでだいたい同じ。

家族って支えとして後方にはいるけど、前に出ちゃいけないんだな。心配でも本人ができるようにならないとね。お子様ランチの旗を振るくらいのエール、肝に銘じよう。


そして森山未來。彼のことはみらいくんと呼んでいるので。

みらいくんは特別。公には好きな芸能人は洋ちゃんと言ってるけれど、実はみらいくん。田村正和のさよなら小津先生からずっと。いや待て待て、小津先生の時に「この子どこかで見たことあるなー」と調べて、草彅くんのTEAMで犯人してた子だー!となったのでTEAMからと言ってもいいだろう。

みらいくんのことは親のような気持ちで見てまいりましたので、セカチュー以降の何年かの扱われ方は、本人の思うところと違うのではないかと心配しておりました。今はやりたいことをやりたいようにやってこられているようで安心しております。

癖のある人だってことは知ってたんだけど、思ってた以上に役作りが独特で斜め上だった。

苦役列車の時も怒りの時も聞いてはいたんだけど、ドラグァクイーンの役をやるからって都内で野宿生活、というのは初めて知った。ドラグァクイーンだったらそういう業界で体験してみる、じゃないんだ!!

役の人物が地を這う(なめるだったかも)思いをしてきただろうから、地面を味わっておこうと…みたいなことを言っていて、それは独特ではあるけれども、役へのアプローチとしてはなるほどな、と思った。

ボクサーの役をするのにプロテスト受けた、ってのもぶっ飛んでるんだけど、きちんと話を聞くと、怠けてしまうのでプロテストと言ってしまって自分を追い込む、というようなことを答えていて、この人も己を知っていて自分なりの戦い方を知ってるんだな、と納得した。

番組の方向性もあるから仕方ないのかもしれないけど、さいりのことにしてもみらいくんのことにしても、「変わってる」以外のリアクションがほとんどなく、それが世間一般の目なのか、あるいは世代のギャップなのかなー私も話の通じない人には何を説明しても伝わらないから「うちの子変わってるから…」で逃げることあるんだけど。

そんな中での「変わってるって言われない?」に対して、みらいくんの「僕、落ち着きがないだけ」の返しは見事だったと思う。その一言には勇気をもらった。宣伝とはいえ、みらいくん出てくれてありがとう。


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