見出し画像

喉が痛かった話

どーでもいいっちゃどーでもいいことなのですが、わちゃわちゃした怒涛の一週間をただ書きたいので書きまくります。長いです。一気に放出。


はじまり。

一日目。
くしゃみがでるな~鼻水が出るな~花粉か~?
それでも日々は、仕事と家事とイレギュラーに舞いこんだ雑務(注1)とで容赦なく。
ミスがあったり、不運だったり、決められなかったり、なんとなく歯切れも回転も悪い一日。

(注1)子どもが毒虫(謎)に噛まれた疑惑で皮膚科に通院中。

二日目。
夜中に痛みで目が覚める。
痛むのは、まさかの顔面。初めての感覚。寝ながらもびびる。

朝起きると、微熱、鼻も痰も悪い色を帯び始めている。やば。
微熱だけど~ご時世だから~また波が来はじめてるし~
一応と念のためと安心保証が欲しくて近所の発熱外来に行くことにした。
電話をかけ続けること15分。
やった、診てもらえる。
一番早い枠が15分後にあいているという。

!! 

頭の上にこれが出ていたと思う。
15分って!!
まだパジャマ~近いとはいえ~どうしよう~
「多少前後しても」とのことで15分後の枠を目指す。
「すぐできるのでWEB問診を入力されてから・・・」
「あ、ですよね~」
WEB問診、混みあっているのかサクサク進まない。
のろのろぐるぐる。
飲んでる薬とな?名前わからん、ガサゴソ。アレルギー?既往症?けっこう入力するとこあるな、うっイエスかノーで答えにくい問い、などなどありまして、歯磨きしながら5分はかかりました。
15分しかない内の5はデカい。
顔を洗ってささーっと眉だけ描いて、服はスポーンスポーンと着替えて、家を出た。
近いので歩いて行きたかったけれど、外で待機になるので車で来てもらった方が、とのこと。仕方ねぇ車を出す。
わたしはあまり運転は得意ではない、体調が悪いときは運転したくない、が仕方ねぇ。
わしはしんどいのじゃよ~でも連れて行ってくれる人はおらんのじゃよ~
大人ってこういうときたいへん、これが大人ってことなんだなって大人であることを再履修しました。

到着。
わりとスムーズに診察までこぎつけた。
車に座ったまま窓越しに先生があれこれ聞いてくださる。ありがたい。
顔が痛いのが決め手で、恐らく副鼻腔炎だと思うけど、念のためアレの検査をしておきましょう、ということで、グリグリっと。

20分ほどそのまま車で待機。
なんだかやたらと寒かった(注2)。車内でも日陰はこんなに寒いのか、とお日さまの偉大さをかみしめていた。

(注2)後で気付いたのだが、前日子どもを乗せた時に、フロントガラスが曇ったので、子どもがアレをつけてくれて、曇りが消えたらアレは止めてくれたはずなのだが、違うところを押したみたいで、エアコンはONのままだった。しかもautoじゃない状態で。
吹き出し口からは、auto機能で調整された、ちょうどいい温度の風じゃなくて、夏の名残で冷風がびゅうびゅう吹いていた。そりゃ寒いよ!!

寒い中待っていると、先生がまた来られて「陰性でした!」とのこと。やれやれ。
でもまだゴールじゃない!
そこも大切だけど~わたしは辛いからここへ来たの〜どうか〜症状を緩和しておくれ〜
ディズニーのミュージカルみたいにメロディに乗せて訴えたい気持ち。
「薬をご希望とあらば中で診察になりますので中へどうぞ」と案内される。
ご希望よ〜もちろんご希望~そのために来てるんだから~

病院の自動ドア、近づいたら開くんだけど、知っているけど、
このときばかりは陰性の証を持つものしか開けられない、インディ・ジョーンズ的な特別な仕掛けの扉みたいだった。
いくつかお薬を出していただいて帰宅。

三日目。
喉が痛い。めちゃくちゃ痛い。夜は喉がジンジン痛くて眠れない。咳も出はじめた、あぁ止まらない、余計に喉が痛い。

四日目。
悪化。
喉が真っ赤にぼてぇ〜っと腫れている。
痛くてなにも考えられない。ごはん、昨日までは食べてたけど、もう無理。

喉の炎症を抑える薬が欲しい~
そして喉の炎症を悪化させている鼻水をどうにかする薬が欲しい~
医者じゃないけど、薬の目星はついているのよ〜
そうだ、病院に行こう〜今こそ我に力を〜

さてどちらの病院に?

最初の病院は…なんとなく…
もう一度検査を受けないと中に入れてもらえない予感がした。知らんけど。
そういうシステムでやっておられるところなんじゃないかと推測できた。
あの背の高い自動ドアーを開けるためには、また検査を受けて、20分以上寒い車内で待って、クリアしないとドアーをスルーできないんじゃないか??
確認はしてないけどきっとそう。いち病人の個人的な見解。
もう一回その流れこなすの、ちょっとつらい。寒かったし。

それならば、かかりつけの病院に行くか、けどここより遠いんだよな。
ほんとにしんどいと病院に行けないって、笑い話じゃないけどほんとだ。

それに。かかりつけ先週行ったばかり(注3)、顔を出しづらいなぁ。

(注3)先週の元気だったわたしは、毎年飲んでいる季節の症状のお薬を「アレが流行る前に早めにもらいにきました~(誇らしげに)」「そうですか~(ニコニコ)」みたいな会話を繰り広げていたのだ。

あ、発熱外来とおなじ敷地に耳鼻科もあったよな。
鼻ぷしゅぷしゅしてもらったら治るんじゃないかな~近いし~
でも最初にあそこ行って、二日後に目と鼻の先の病院というのは、節操がないというか、元カレの友達と付き合いだしたみたいで具合悪くないか?

やはりかかりつけの先生に。

かつて鼻から脳みそが出るかと思うほどの鼻水と、どれだけ薬を飲んでも止まらない咳(注4)をバラエティあふれる薬の組み合わせでおさめてくれた先生。
やっぱあの先生のところに行こう、運転がんばろう。

(注4)ふつうの肺炎になっていた。まだご時世じゃないころのこと。

「あれ、今日はどうされました?」
えへへと照れながら、かくかくしかじかで、と説明する。

「あぁ、最初にもらったお薬はそのまま飲んで、足りない分を出しましょう」

喉鼻咳の薬をフルコーラスで。これだけあれば大丈夫。安堵した。

五日目。
あまり変わらず。
飲み込むのが辛いからプリン・うどん・とうふのヘビロテしてるのに、お薬さんめっちゃある。
食後のお薬タイムが苦行と化す。
数もだけど大きさよ。
一番大きいやつ、小指の爪につける付け爪くらい、きっとある。

とぅるんとぅるんのジュンサイに包んでしまいたい、と妄想に走ってみたり。
高齢化社会なんだから、高齢者の皆さんってもっと大変じゃないの?なんかいいアイデアあるんじゃないの?とか。
いろいろ吠えてみましたが、ま、飲むしかない。よくならないもん。

一度は、飲み込むのに苦労して水を飲みすぎたせいか、決壊。

治すために飲みたい、でも喉が狭すぎて飲みにくい、水もマズイ。
痛いのも辛い、服薬も辛い。

考えたすえ、薬を前半後半に分けて飲むことにした。2部構成。
我ながら画期的。
優先順位をつけて、炎症の薬と整腸剤は先発隊~あ、抗菌剤も重要~今は咳ひどくないから咳止め後回し。

食間に飲む漢方もあったので、新生児のミルクのように2時間ごとに何か飲む、みたいな一日が終わろうとする頃一報が入る。

「喉が痛い」
子どもから。

えーっと。
うつった?
そんなはずないよな、たった二時間ばかり一緒にいただけよ(注5)。マスクしてたし、飲食もしてない。
え、逆にそれでうつるってこの菌なんなの?
え、わたしの陰性、大丈夫~???

(注5)皮膚科に連れて行ったのは別居の子。

考えた道は二つ。
プラン1
発熱外来にいざなって、検査を受けさせて陰か陽か、わたしの分まで白黒つける。
プラン2
熱はないのだから、花粉症でこの先お世話になるであろう新しい耳鼻科に、偵察がてら行かせてみる。

ご本人、プラン2を選択されました。

「耳鼻科どうだった?」と聞くと、「喉に薬を塗られ、吸入をして、あんまり・・・」
の、のどに薬~?きゅ、吸入~??なにがあんまりだ!
母お目目キラキラですよ。

喉が痛すぎて苦しんでいた検索魔のわたしは、いろいろ検索していた。
「副鼻腔炎からの 気管支炎」「副鼻腔炎 咽頭炎」←喉っぽい病名を引っ張る。

副鼻腔炎からのナニナニ、というのはあるにはあるみたいで、
耳鼻科で喉に薬を塗るのが副作用も最小限で効果的(わたし調べ)。

すでに薬何種類も飲んでいるので、これ以上飲み薬は増やせないだろうが、
塗り薬ならジャンルが違うから足せるんじゃね??
母は喉に薬塗ってほしい衝動に駆られていた。
一縷の望みを耳鼻科に託していた。
なので、とりあえず「それめっちゃ効くやつ!」と子に力説。

六日目。
喉は良くなる気配もなく、痛み止めを飲んでも痛みが完全に取れない。

目玉焼きにたとえると、白身あたりの痛みは和らぐんだけど、黄身部分の痛みは消えない。
一番の患部の痛みは核として残るっていうか、芯みたいに常にそこに在って、痛み止めを飲む前と変わらずふつうにじんじんじんじん痛い。

昨日の子どもの耳鼻科での処置がうらやましすぎて行こうかと思ったり、
いやいやこの数日で3軒目よ、やりすぎなのでは?とか、
がまんが足りないのでは?とか、
薬塗ってください、ってこっちから言えんよなぁ、とか。

行って恥をかくか、行かずに苦しみ続けるかの2択に行き着くとー
やらなくて後悔する方がやだな。
もう大げさだと思われても、モンペと思われても何と思われても私は耳鼻科に行く!こぶしを握りしめ立ち上がった。サクッと予約。

さて、これまでの経緯をどのように、どの程度話すか。
あちこちの病院へ行っている患者を嫌がるお医者さんもいるだろうし、そういう目で見られて診察されると、こちらの訴えをちゃんと聞いてくれない感じ、あるじゃないですか~あの状態には陥りたくないんですよね。

いざ診察。
鼻もあぁ蓄膿が・・・
喉もあぁかなり広範囲に・・・

耳鼻科の先生は目視できるから、なんかこれまでのこちらから訴えるだけとは違う、やまびこのような、コール・アンド・レスポンスのような手応えがあった。

もういいや、全部聞いてもらおう〜

かくかくしかじか。

「ちょっと奥の方も見てみましょう」と鼻カメラ。
「その前に消毒かねて、喉にお薬を」

やったっ、ひゅぅ~待ってました!
・・・のはずだった塗り薬。
ぬられた途端。

ゔゔゔゔゔゔゔ

激痛エーンド、イソジン臭。

お口を開けているので、まき散らさないように発声しちゃいけないと思うんだけど、あまりの痛さに「ううっ、わー、うぉー、くぅー」歯を食いしばる。

悶絶とは、きっとこのことを言います。

「痛いですよね~腫れてますからね~」
『いえいえ、わたくしの望んだことです、ありがとうございます』心の中で手を合わせる。

カメラを入れると、
「扁桃腺の裏にいくつか炎症がありますね、あ、もうこれは痛いはずですよー」

そっか、そうだったのか。
痛いのは痛いまま変わりないけれど、ぴんと張っていた糸がゆるむというか、結び目がするるるーとほどけるようだった。

これは耳鼻科でないとわからないことで、今日ここへ来たことは間違いじゃなかった。これでよかったのだ。

うしろめたさとか迷惑に思われてないかとかこんがらかった気持ちが、するする、すぅ~っと。

「ううぅ~来て良かったですぅ~」泣くんか?

でも・・・
すぐに切り替わる。
腫れ物があるってわかってどうなる?なにかしてくれる?楽になる?

「抗菌剤もう結構(長い期間)飲んでますよね~別のものに変えてみましょうか」

おぉ!!その手があったのか~!!うろこパラリン。

「それと腫れを抑えるちょっと強い薬を追加しましょう」

まだ足せるのですか~
はふぅ〜お水何杯飲まねばならぬのだ。

七日目。
まだ痛いが、まだツルツルしか食べられないが、快方に向かっている。楽になってきている。ベクトルが上向きなら、辛い苦行だってがんばれる

が、ここでまた一報が。

「喉がすごく痛い、痛すぎて痛すぎる」と子どもから。
詳しく症状を聞けば聞くほどそっくり。
「〇〇するときめっちゃ痛くない?」「〇〇かと思いきや△△じゃない?」とか、細かすぎるニュアンスまで「そうそう、わかるぅ~」とわかりあえてしまう。
もうこれって、確定!と言っていいでしょう。
わたし由来の風邪に間違いないでしょう。
ナニ菌か知らないけど、脅威の感染力。

やっと固形物食べられるようになるわたし。子に「肉うどん食べれた〜」と報告すると、「すごっ!おめでとう」と返ってくる。今だけ期間限定の、仲良し共感しまくり親子。

八日目。
痛みが・・・ないかもしれない。
夢にまで見た痛みのない暮らし。
咳鼻はまだ続いているものの、かなり回復。

まだ病み上がってないけど、新たなミッション、子を病院に連れて行く(注6)。

(注6)声が出ないのと、なんと言ったら母と同じ薬をもらえるかわからないらしい。

そしてまた、かくかくしかじか説明をする。薬を変えてもらったらメキメキ回復したこともお伝えして、「この子にもあの薬を」アピール。
任務完了。

おしまい。はぁすっきり。

この期間、わたしを癒やしてくれたもの。
①安住さんのラジオ『日曜天国』の傑作選
②8LOOMの動画(ドラマ『君の花になる』はみてなかったんだけれども)

寝込んでたから出会えたのかもしれない。癒やしをありがとう。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?