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【お酒の神様をめぐる旅③】京都の梅宮大社
梅宮大社(うめのみやたいしゃ)は、京都市右京区にある神社で、橘氏の祖・諸兄(モロエ)の母、橘三千代が、橘氏一門の氏神として始めてお祀りした神社です。酒造安全と子孫繁栄を祈願し、酒造の祖神とされています。
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松尾大社から歩いて15分くらいのところにあります。
御祭神である大山祗神(オオヤマズミノカミ)は、農業山林鉱産の守護神であり、又航海の神として古くから信仰されておられますが、特に「酒解神(サカトケノカミ)」とたたえておられるほどに、酒造の守護神としての尊崇を受けられた神であります。
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その子である木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)を「酒解子神(サトケケノミコ)」、その夫である皇祖天照大神(アマテラスオオミカミ)の御孫、瓊ヶ杵尊(ニニギノミコト)を「大若子神(オオワクコノカミ)」、その子である彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)が「小若子神(コワクコノカミ)」と、醸造酒解の御神徳を讃えられています。
ちなみに若子(ワクコ)とは発酵を意味する名称です。
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木花咲耶姫命が出産した際に、酒を造ってお祝いをして、これが酒造りの祖とされていることから、酒解神と呼ばれるようになりました。 このことによって古来より全国酒造家の尊崇を受け、各地の酒造に御祭りされています。
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