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【お酒の神様をめぐる旅④】出雲の佐香神社
島根県出雲市小境町にある佐香(さか)神社。
こちらは、『出雲国風土記』に「百八十神等集い坐して、御厨をたてて給いて、酒を醸させ給いき。・・・故、佐香といふ」とあることから、「酒造り発祥の地」とされています。
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お酒の神様といえば、京都の松尾大社や梅宮神社、奈良の大神神社が思い浮かびますが、出雲にもありました。
なんといっても出雲は、スサノオが酒を使ってヤマタノオロチを退治したという神話の舞台ですから、酒造り発祥とされる要素は持っています。
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主祭神は久斯之神(くすのかみ)。醸造の神といわれ、少彦名神の別名ともされているようです。
その後、お酒つながりで松尾大社から大山咋命を勧請し、「松尾神社」と呼ばれていた時代もあったそうです。
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そのため、酒造関係者や味噌、醤油などの醸造関係者、さらに薬品業界からの信仰が多いのだそうです。
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こちらは近くにある、実際に神様たちが酒を酌み交わしたとされる場所。そういわれてみれば、宴会ができそうなスペースがあります。
もともとは松が植えられていたのだけど、松くい虫にやられてしまったため、祠が建てられたとか。
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佐香神社には室町時代から続いているという特殊神事「濁酒祭」があり、今でも、年一石(180ℓ)の酒造が許可されています。
また毎年10月13日には、島根を中心とした蔵元さんが集まり醸造祈願祭を行います。この日の午後は、酒造りを祝い、参拝客に造りたてのどぶろくがふるまわれてるそうです。
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