チョコレート工場で泣く女
ロイズカカオ&チョコレートタウン
を、ご存じでしょうか?
ROYCE'と言えば、北海道土産の定番のひとつ
ですが、GWにその工場見学へ行きました。
そこで、私
入場して10秒で泣きそうになった。
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いつも気にしている訳ではないけど、
時々、現状を調べたり、
自分に何が出来るか考えたり、
頑張ってる人を見つけてすごいな、
と思ったりしてることがある。
コーヒーや、
カカオなどのフェアトレードのこと。
いつも心の片隅にある。
もう、何年も前に、
別の場所でコーヒーのフェアトレードの
ことを書いた。
その時から、何も変わっていない、
それどころか、気候変動の不作等で、
更に状況が悪化している気がする。
世の中では、色んなものが
すごい勢いで値上げしている。
コーヒーや、チョコレートも然り。
でも、値上げした分が生産者にも
還元されているのだろうか…
わたしがいくら考えたところで、
何かが変わる訳ではないけれど、
考えずにはいられない。
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ROYCE'の工場見学で、
いきなり泣きそうになったのは、
入った瞬間に、ほぼ原寸大の、
カカオ農園のレプリカ展示が、
目に飛び込んで来たから。
カカオが、チョコの原料になってからの話、チョコレートの加工とか、フレーバーとか
華やかなショコラティエの技術やセンスが
クローズアップされがちだけど、
"カカオ農園"から、チョコレートが
始まってるのだと、示してくれたことが、
とにかく嬉しくて・・・。
誰目線?って感じですよねー
カカオから、どうやってチョコレートの
原料になるのか、
丁寧に説明がされていた。
あの工程が人力で行われている事を知ったら
あの作業を先進国の人がやったら…?
チョコレートが安すぎるかもしれないと
気がつく人もいるはずだ。
びっくりしたのは、
ROYCE'のカカオ農園があることだった。
これは、
Farm to bar(農場から板チョコ)
と言うそうです。
最近の日本のチョコレート業界では、
bean to bar(豆から板チョコ)が
ちょっとした流行りだけど、
農場からとは、更に一歩踏み込んでる訳。
原料を買い叩かないで、
現地と常に協力体制を敷いている
ROYCE'という企業をますます好きになった。
看板商品である生チョコに使う、
洋酒選びのこだわりとか、
チョコレート関係のコレクションも、
すごい熱量で、
行く先々で子どもみたいに食い入るように
していた私は、先に行ったオットを
かなり待たせてしまった。
元々ROYCE'は好きだったけど、
にわかファンから、
本物のファンになった。
前から特に好きなのは、
ロイズ石垣島の黒糖を使ったシリーズ
遠くにキャラメルみたいなコクがあり、
めちゃくちゃ美味しい。
世の中のフェアトレードチョコレートは、
まだ、本当に少ない。
あっても気軽に買える値段ではない。
でも、本当はコレがチョコの正当な価格。
なんだよな。
奮闘する若い人々がいて、嬉しい。
同時に
自分が、何も考えず、何もしなかったツケを
払わせているようで申し訳ない気持ち。
わたしがお菓子作りに使う大量のチョコは
フェアトレードではないし、
スーパーの新製品もたまに買う。
フェアトレードのチョコを買う時は、
本当に時々。
自分へのご褒美みたいな気持ちで買う。
今食べているチョコレートを
全て変えるのは難しいけど、
時々自分用に買ったり、
友達へバレンタインに贈ったり、
こうして記事にして、
知る人や、考える人がほんの少し
増えたらいいな。
と思っている。