
人を助けるのは、難しい
今、実家に住んでいるのは次兄ひとり。
不規則な仕事を長年していて、
いつもストレスでいっぱいだ。
そんな兄に代わり、家のメンテナンス的な
ことは、何となく私が代行している。
実家の一角で、家庭菜園をしていて、
よく来ているし、それなりに時間もある。
築50年を過ぎた古い一戸建ては、
あちこち、色々ガタが来ていて、
突如として、何か不具合が出たりする。
平日の昼間に兄が対応するのは、至難の業。
そうやって、兄を甘やかして(日本語変?)
結局は、
私が問い合わせなり、
依頼なり、
立ち会いなり
支払いなりを全てしてしまう。
で、後で代金だけ徴収する。
私がどれだけ、協力しても、
兄のストレスはいつもいっぱい。
私に対して、
「いつも悪いな、ありがとな。」
と、お年玉もくれたりする。
やって当たり前みたいな傲慢さはないから、
私もつい、手を差し伸べる。
認知症の母と同居していた時は、
何度も起こされて寝れなかったり、
夜勤から帰って来たら、母作の、
ペットのごはんか?とツッコミたくなる
生ゴミみたいな食事が用意されていたり(笑)
(母なりに頑張っていた)
仕事以外の毎日が、本当に大変だったけど、
施設に入ってからは、かなり
楽になったはずなんだが。
なっていないんだよな。
人生を、もう少し楽しんでくれれば。
と、いつも思っている。
私の思い上がりかもしれないけれど。
まぁ、いっか。と思えない性格なんだろな。
私が多少助けても
兄の心は助かってない。
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
今日も、庭の剪定の立ち会いで、
実家にいる。
父の趣味で設えた小さな和風庭園の剪定が、
素人には難しく、決まった造園会社に
お願いしている。
その会社の代表が、若いんだけど、
ちょっとパワハラ気味で、いつも
気になっていた。
お気に入りの部下には軽口を叩いて楽しげ。
立場の弱いシルバーさんには、当たりが強め。
年に、3回ほど来てくれることになっている。
そのうち、代表は最後のチェックしか
来なくなり、和気藹々とした現場になり、
安堵していた。
ところが、昨年の秋。
初顔の男性と、女性の二人組が来た。
その男性のパワハラは凄まじく、
おせぇよ、いつまでやってんだよっ
聞いてこい
ちげーだろ
など、聞くに耐えない言葉が飛び交った。
まだかなり暑い日だったので、
倒れるんじゃないかとヒヤヒヤした。
これを、あの代表にチクったところで
意味はない。てかむしろ逆効果だよな。
考えて、考えて、結果何もできなかった。
帰る時に、丁寧にお礼を言ったくらい…

そして、今。
その時の女性がまた担当してくれている。
今日は、別の女性と2人だ。
時々声をかけながら、イキイキと働いている。
良かったー。
ちょっと、いや、かなり嬉しい。
あんなパワハラな会社、
やめた方が良いのでは?なんて、
やっぱり私の思い上がりだったか。
好きな事を諦めなければならないのは、
いつも人、人、人。
パワハラする人って、
結局うまく教えることが出来ない人。
教えるほどのスキルがない人。
作業に来てくれた2人の女性は、
今もテキパキと楽しそうに作業している。
先輩がどうあれ、
この仕事が、きっと好きなんだろうな。
彼女たちが、ずっと好きな仕事を
続けられますように。