香害と、洗濯の選択。
「自分はちょっとだけ変わっている。」
と、誰しも思いながら生きている。
外で会う人
友達や、知らない人もみんな
同じような格好して、
同じようなことを話題にして、
同じようなものを買っている。
自分もその1人である。
かと言って、家に帰れば、
生活そのものは個性やこだわり満載。
ワタシが、
かなりの少数派だと自負しているのが、
洗濯のこだわりだと思う。
二層式洗濯機を使っています。
(見えないけど、胸張ってます)
話せば長くなるけど、
簡単に言えば、ある本の影響を受けて
粉せっけんを使おうと思ったから。
その時は全自動洗濯機を使っていたけど、
粉せっけんとの相性が最悪だった。
洗剤を諦めずに、洗濯機を諦めて、
二層式洗濯機にグレードダウンした。
子どもが産まれて、
環境のことをかなり真剣に考えていた
そんな時期があった。
家では布おむつを使ったり、
プラごみを極端に減らそうと頑張った。
詰め替えが高くて、本体が安売りしてる。
メーカーも、本気で環境なんて考えてない。
どうせ、フリ。
買い物に行くたびに腹立たしい…
徐々に買うものが限られる。
ワタシ1人頑張ってもどうにもならない。
段々と、苦しくなる…
突き詰めていくと、
"ニンゲンなんていなくなればいい"
ぐらいの思考になっていた。
こりゃいかん…
ちょっと生活を緩めようと、
あまり極端なことはしないで自分を
許していったのだけど、
最後に残ったのが、
"洗濯へのこだわり"だった。
20年近く、粉せっけんを使って
洗濯を続けている。
本当に面倒くさいので、
決してオススメはしない。
初めは、
粉せっけんが環境への負荷をかけない
という事を大前提に導入したのだけど、
使ってるうちに、それ以上に
手放せなくなる理由があった。
実は柔軟剤が苦手だったのです。
自分でも全く気がついてなかったのだけど、
実家のバスタオルが、水を吸わない感じとか
持ち回りで洗濯する
小学校の給食エプロンの
キツい柔軟剤の香り。
うちで洗って干した後でも、前の子の家の
香りが部屋中に充満するのです。
最近は、"香害"
なんて言われて問題にもなっている。
合成洗剤(界面活性剤)を使うことはつまり、
柔軟剤をセットで使うことになる。
でないと、硬くてゴアゴアする。
粉せっけんだと、柔軟剤が要らない。
だから、タオルはしっかり水を吸うし、
ゴアゴアせず、気持ちいい。
私は、柔軟剤の代わりに、
好きなアロマオイルを垂らして楽しんでいた。
数滴だから、コスパも良い。
ところが、子どもたちが成長すると
周りの人のまとう香りを羨ましいらしい。
不本意ながら、柔軟剤を導入したが、
少し工夫した。
めっちゃ少量しか入れない
2〜3種類を回して使う
元々無くていいのだから、
小さじ一杯くらいしか入れない。
一番良かったのは、
同じのを使い続けないで
何種類かを回してつかったこと。
匂いって、鼻がすぐ慣れちゃうんです。
シャンプーとか芳香剤とか、
変えたばっかりの時は、すごく匂いを
感じるけど、すぐに慣れてくるでしょ?
そうして、段々と使用量が増えていく。
匂いの強いものを求めてしまう。
鼻がバカになってるんだよね。
向かう先は、香害…
だから、最低でも、
2種の香りを用意して、交互に使う。
すると、ずっと匂いに慣れないから、
ちょっとしか使用しなくても、
毎回程よくいい香りになる。
(今は子どもも居ないからアロマオイルに
戻していく予定)
ここ何年かは、体調崩して寝込んだりして、
洗濯に関して、家族には迷惑かけて
しまった。
二層式洗濯機は、私の趣味だし、
全自動なら誰でも簡単に使えるもの。
で、その度に
次は、二層式洗濯機はやめようか?
と自問自答していた。
そうこうしているうちに、
みるみる洗濯機の調子が悪くなる。
次に買う洗濯機を調べていたら、
大手メーカーは次々と二層式洗濯機の
生産を中止していた。
これは、いても経ってもいられない。
と、懲りずに二層式洗濯機を迎えた。
苦境なのは、二層式洗濯機だけだはない。
粉せっけん界隈も厳しいのだ。
原料の調達もだし、減り続けるユーザー。
作ってる会社に感謝しながら、買い続ける。
ワタシに何かあったら、
すぐに買い替えてくれれば良いよ。
私は面倒くさいこいつが、
やっぱり好きなんだよ。
何回機嫌を損ねても、
自分で治しながら使える唯一の家電…
自分の洗濯は、
自分で選択したい。