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あしかが・まんばちゃんフィーバー2017【あしかが観察日記 #8】

※かなりうろ覚えで書いています。当時の審神者の皆さんの素敵レポートはたくさんあるのでぜひ探してみてください。


 審神者にとって足利と言ったらまんばちゃんだ。

 ソーシャルゲーム『刀剣乱舞』がリリースして早8年。二次元オタクの潜在的歴女という面に目をつけて世に放たれた同作品は、いまや社会現象を巻き起こす一大コンテンツになってしまった。

 聖地巡礼と称して刀剣の展示会への動員数をとんでもなく増やしていった当時の審神者たちを見て、商魂逞しい足利市が黙っているわけも無い。

 なんてったって足利はまんばちゃん生誕の地である!

 2017年、足利市立美術館にてまんばちゃんこと山姥切国広と脇差・布袋国広(ゲームには未実装)をメインに据えた展覧会が開催された。

 それが「今、超克のとき。いざ、足利。山姥切国広展」。キャッチコピーは“國広降臨”である。

 刀工・堀川国広の傑作と名高い山姥切国広は、足利城主・長尾顕長の命で備前長船長義の写しとして打たれたとされている。

 ゲームのまんばちゃんは初期刀と呼ばれるポケモンで言うところの御三家ポジションにいる。舞台では主役に抜擢され、活撃アニメでは強キャラポジだったりと、コンテンツの中でもめざましい活躍だった。当然ファンも多い。

 足利市は本気だった。この大戦、何としても黒星を上げねばならぬ。使えるものは出涸らしになるまで使い果たす、という気合いを感じとった気がした。


今、超克のとき。いざ、足利。山姥切国広展

 美術館では整理券が配られ、まるでネズミパークのようにスムーズな案内だった。

 同展示は、審神者的には山姥切国広がメインであろうが、布袋国広も強く推されていた(なんたって427年ぶりの再会である)。

 展示室内をほぼ1列に並びながら回っていったので、各展示物の解説等が詳細に見切れなかったのは少し残念(普段は展示を見る際にめちゃくちゃ時間をかけてしまう)。刀を観るのが初めてでわからないことも多かったため、後日図録で細かい部分を観るかたちになった。

 美術館内にはゲームの山姥切国広の等身大パネル他、描き下ろしイラストの展示もあった。置いてあったノートには審神者たちの感想が綴られており、中にはNYから来ましたなんて人もいた。まんばちゃん効果すごい。

 足利学校でも展示を行っていた。ここにも等身大まんばちゃんパネル(内番のすがた)が置いてあった。洋風の館にジャージなのはちょっとシュール。


体力消耗スタンプラリー

 展示に合わせて市内各地を巡るスタンプラリーが開催されていた。スタンプポイントは足利学校などまちなかから織姫神社、果ては長林寺までがラインナップされた。

 観光マップにサラッと記載されていたが、織姫神社のクソ長階段を登らせて長林寺まで歩かせるのはなかなかの鬼畜ラリーである。

 長林寺自体は普通に運営されているので、行った日は行事で閉じられていてちょっと寂しかった。それでも周りの建物等は問題なく堪能できる。等身大パネルの横にあった感想ノートにはベトナムから来た人がいた。熱量がすごい。


提携店舗たち

 とうらぶコラボということで、周辺のお店もイベントに提携をしていた。と言っても、コラボメニューはおそらく各々で考えている状態であって、統一感などはさらさら無い。

 それでも足利学校の周りのお店なんかは特に大々的に売り出していた。刀剣を模した細長いパイ菓子が刺さっているパフェなど、コラボメニュー文化に対する少ない知識で頑張っているのが伺える。

 蕎麦屋の窓にはまんばちゃんポスターがひたすら貼られ、あちこちにまんばちゃんのぼりが立てられていた。

 本屋カフェではとうらぶ図録が置いてあったりもした。皆全力である。

 いつも行く喫茶店も提携しているとのことだったので早速行ってみると、ちゃんとまんばちゃんポスターが貼ってあった。おそらく一律で配られたものだと思われる。

 コラボメニューは“國広降臨カフェラテ”。思わず二度見した。

 仰々しい名前に恐れ慄きながら注文し、やってきたのはココアパウダーの“國広降臨”の美しい活字をのせたカフェラテだった。美味しかった。ちなみにコラボメニューはこれだけ。

 レジには申し訳程度に御手杵さんと堀川くんのもちが置いてあった。のちにfacebookを見たら各店舗にいろいろな男士のもちがあったので、これもおそらく配られたもの。かわいい。


あし・ナビに行こう

 足利市駅のお土産屋にはこの時のグッズがイベント終了後もしばらく売っていた。なんなら後日行われた七夕まつりのグッズもしばらく置いてあった。たぶん在庫が切れるまで置いていた。

 2024年8月現在も國広降臨ストラップだけはあった。まだ間に合うぞ!

國広降臨ストラップ 税込550円

展示の詳しいレポートはこちら → https://www.museum.or.jp/report/920

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