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帯状疱疹かゆかゆ大魔王降臨

さてつづき。

オットからの不吉極まりないLineを読んだワタシがまず思ったのが

あぁやっぱり・・

であった。

そもそもかなり激務でお疲れモードのところ、弾丸北海道ジンギスカァァァァァン旅で、いつもと同じ免疫力を維持できているとは思えなかったからである。

そして、オットがもつ、ムダなヒキの強さ

「先輩が帯状疱疹になって辛かったから予防接種を勧められた」→「予防接種の申し込みをする」→「その日に帯状疱疹を発症する」

という一連の流れが、本当にオットの持つ、ヒキの強さなのである。

何度となくこういう流れを目にしてきたツマとしては、
あぁやっぱりね、というのが素直な感想であった。
決してツメタイツマというわけではない(声高)
経験による予測、というやつである。


オットよ、キミはなんでこんなにヒキが強いのか・・と問うツマに

「いや~まさかボクも申し込んだ日になるとは思わなかったなぁ~あはははは」

と、このあたりまでは、体の半身に出てきたブツブツを見ながら笑えるぐらいの余裕をぶちかましていたオットであるが、

その後、時間を追って、ブツブツがブツブツブツブツとなり、さらにブツブツブツブツブツブツブツブツ・・とものすごい勢いでブツブツ大増殖となるに至って、

「これ、ちょっとすごいよね・・」

とワタシに患部を見せつけて、すごさを再確認させたがってきた。
ねぇ見て見て!とかさぶたを剥いたあとを見せつけてくる小学生とほとんど大差ない。
いや、それに何の意味があるのだオットよ。


さて、ワタシは数年前に父が帯状疱疹になった経験を持つムスメであったので、これはできるだけ早く抗ウィルス剤を飲まなくては!と、
まずはツマにブツブツをご披露している場合ではなく、早く受診せよとオットの背中を押す。

そして、ここでもオットのヒキの強さ。
その日は、日曜日であった。
1週間は7日もあるのに、なんで今日は日曜日なんだ!!とワケのわからぬ文句を言いながら、とにかく病院を探すが・・・運悪く予約制のところばかりですでに予約で埋まっていた。

う~ん・・救急で行くというのもなぁ・・と考えていたとき、あ!そうだ!と思い出した。

ファストドクターがある!!

電話一本で医師が家に来てくれて、診察してお薬も出してくれる、アレである!

普通に病院に行って診察を受けるよりも値段はかさむが、明日まで待っていたらこのまま体内のウィルスが元気に大爆発し続けて、のちのちの後遺症のにもつながるのだから、背に腹は代えられない!とオットに勧める。

そんなわけで、我が家に初めてファストドクターがやってきた。
ほんとに連絡してから30分で来てくれて、
そして、診察後、めでたくオットは「帯状疱疹ですね」と判定されたのである。うん、そうだよね。ツマもそう思った。

発疹が出てから3日以内に、抗ウィルス剤を飲み始めることが大事らしいので、みなさん、ブツブツのブツぐらいでぜひ受診を。
オットの「なんか腹回りの内臓が痛い感じ」というのがすでに初期の症状のハシリだったみたいなので、そんな感じもあるよ、というご参考までに。

というわけで、オットのブツブツは服薬後にも順調に成長を続けたので、エライエライツマが患部に薬を塗ってガーゼを当てて処置し、ガーゼだと寝ているうちにクシュクシュっとなってしまうのでサラシがいいと言われ、バケツを100個ぐらいひっくり返したような大雨の中、サラシを求めて近所をさまよい歩きようやく一巻を入手し、それを切り裂いて、やがて水泡化していくブツブツたちと戦い、朝晩サラシを替え、それはそれはめんどくさ・・じゃなくてうるさ・・じゃなくてかわいそうなオットのブツブツのお世話をかいがいしくしたのであった。あぁエライエライツマ。

そしてだいたいのブツブツが勢いを無くし、赤黒い跡になったころ・・・・
それは始まった。

後神経痛というやつである。

人によってピリピリとかシクシクとかいろいろ痛みのタイプがあるらしいのだが、オットは当初ぴりぴりする、という感じのことを言っていた。
しかし、オットの敵は痛みではなかった。
まさかのかゆみであったのだ。

しかも、それは夜、寝ているときにモーレツにかゆくなるのだそうで、かゆくて寝られない・・という事態を初めて経験したオットは、
この世の終わりのような顔をして「もうかゆくてかゆくて、かいてもかいてもかゆい!」という、もはやかゆいしか渋滞していない言葉で訴えてくる。

痛いのもつらいけど、かゆいのもつらいよね。

一応飲み薬はあるそうだが、すぐにパチンと効くのではなく飲み続けることでじわじわ効いてくるタイプだそうで、今日飲んだら明日効く!的なものではない、ということを聞いて、絶望の淵に落ちるオット。

しかたない、これは日薬だよ・・となぐさめつつ
ジンギスカァァァァン!にうつつを抜かしていたその間に、着々とオットの体内でウィルスは増殖していたんだなぁと、悪い顔をしたウィルスがどんどん友達を増やして増殖していく図を勝手に頭の中で想像したりなんかしていた。(性悪)
うん、しかたないしかたない。ジンギスカンは美味しかったわけだし(笑)

そんなこんなで、1か月ほど経ち、オットのかゆみは少し快方へ向かっているようである。
ときどき「かゆい~~~!」と言ってるが、その言葉に必死感がないので、だいぶかゆみとの共存が成り立ってきている様子である。
ようやく薬がジワジワと効いてきたのかもしれない。

私の友人は、痛みが残るタイプだったそうで、いまでもいきなりピリピリっと神経の痛みが走ると言っていた。
オットも痛みもあるが、相変わらずかゆみ先行である様子。
ひとそれぞれなんだなぁ。
とにかくこのまま、快方へ向かってくれるように祈るのみである。


ちなみに、ちょっと話はそれるが、ワタシの先代の電動自転車は、オットが新橋で同期たちと飲んだときに(私は後輩だが参加していた)、飲みすぎて、帰り道ごきげんマックスになったために連れ帰るのが大変だったという事件があり、そのお詫びの品として献上されたものであり、その名を「新橋おやぢ号」と名付けられていた。

そしてこのたび、その先代がだいぶ古くなったので、娘におフルを譲ることにして、新しい自転車を買うことになった。
今回の帯状疱疹の時のエライエライツマの優しい看護への感謝として(恫喝したわけではない)、新しい自転車を献上していただいた。
さて、今回の自転車の名前は何にしようかと、候補をいろいろと考えたが、結局、ツマの鶴の一声で決まった。

その名はズバリ「JOE号」。

そう、帯状疱疹のじょーである。





なんとなく毎日読むのが楽しみだなと思っていただける文章を書き続けたいです。チョコ先生は腎臓と膀胱にステントを通しており、てんかん発作もあり、さらに胆嚢液体膿腫で胆のうを摘出し、いろいろとオペしてる身の上ゆえ、いろいろともろもろと服薬や治療食などにお力添えをいただけると嬉しいです!