不適切指導とは?
文科省より、生徒指導提要改訂(令和4年12月発行)が今全国の公立学校で教職員の方々の生徒指導の指針となっています。
300ページありますが、私は全て読みました。
その、前文に児童虐待防止法・子どもの権利条約・子ども基本法全て含まれています。ですが、残念ながら読んでいても理解していない先生方も多いようです。不適切指導と考えられる例が、ちゃんと記載されていますが教員不足や仕事量の多さにより現場の先生方の余裕がなく無意識のうちにしてしまっていることもあるようです。
連帯責任として、プールサイドを走らせたり素手でトイレ掃除をさせたりする学校のニュースを見た方もいらっしゃると思います。それは全て、不適切指導に当たります。
この中に1つでも当てはまっていれば、不適切指導となり得ます。生命に関わること以外での叱責はもちろん心理的負担を子どもが感じれば、心理的虐待になることは明らかです。指導とは、叱責することでも無理矢理やらせることでもなく指し示して導いてあげること、つまり「支援」「手助け」してあげることなのです。
実際に、フィンランドなどでは先生は「支援」する立場で大学院を卒業しないと教員として認められない程厳しい職種ですし、人格者であることが求められます。ただ、別の問題もあるようですが精神的幸福度が高い国なので日本より子どもの自殺率は低い傾向にあります。
今の日本の義務教育は、本当に子どもたちにとって楽しいと思えたりやりたいと思って取り組んでいるでしょうか?毎日、本当に学校に行きたいと思って通っているでしょうか?お子さんがいる方は、ぜひ一度「学校に行きたくて行ってる?」「勉強は楽しい?」などふとした時に聞いてみて下さい。
親子のコミュニケーションがとても肝心です。学校で嫌なことがあっても、恥ずかしいから言えない・心配かけたくないから言えない・困ってるけど忙しそうだからなど子どもたちは一人で抱え込んでいることも多いです。そして、抱え込んでいっぱいいっぱいになった時にはもう手遅れになることもあります。少しでも異変を感じたら、何気なく話しかけてあげて下さい。最初は話さないかもしれません。でも、何があってもお父さんお母さんは自分の味方なんだと思ったら子どもたちはちゃんと話してくれます。
せっかくの夏休み、お子さんたちと過ごす時間が普段より多いこの時期に是非少し子どもたちの思っていることに耳を傾けてあげてください。きっと、親子の絆が深くなりますし安心感に繋がります!!