働かないおじさん 出社が仕事
働かないおじさん 電卓で計算した数字を、Excelにべた打ちする
働かないおじさん B5に印刷できないことを、コピー機のせいにする
ない、ない、ない わからない ない、ない、ない 気がつかない ない、ない、ない 覚えてない ない、ない、ない なんにもない
期限つき はじめて家を 出てみたよ アラフィフひとり 暮らせた自信 実家から出たことがないことが、ずっとコンプレックスだった。理由はいろいろあるのだけど、自立してないやパラサイトなど、心ない人の言葉がずっと心の重石だった。 先月、初めて住まい借りるため、不動産屋と契約書を交わし、2週間ひとり暮らしをしてみた。同年代はとっくに経験したことを、初めて体験した。楽しかった! 私ひとりでも暮らせるじゃん。たった2週間だけど、1歩踏み出せてよかった。重石はなくなり、コンプレックスがひ
寒風に 耐える桜の その枝に 新芽のきざし 春もう近し 早く暖かくならないかなあ。
悩む吾に 好きと身勝手 その違い 教えてくれた 伯父が旅立つ 伯父さんが亡くなった。 ちゃんとした会話は20年以上も前。まだ若く、不安定な私に「好きなことをどんどんやりなさい。ただし、人に迷惑はかけてはいけないよ。」こんな言葉をかけてくれた。 若い私は不安に押しつぶされ、前に進めないことが多かった。ただ迷惑はかけないよう心掛け、今に至る。 今の私は、興味のあることはとりあえずやってみる。そんな気持ちになれた自分が、とても嬉しい。興味をもち、行動し、目的に向かっているとき、ふ
空気をよまない。 うちのネコはまさにこれだ。 周りを気にしないというより、タイミングがとにかく悪いのだ。 仕事から帰宅して私の顔をみると、9割がた排泄をもよおす。私が脱いだ靴の臭い! をかいで、もよおす努力もする。 この時ポイントなのは、「疲れて帰ってきた時だけ」だ。 排尿と排便を時間差でよくもよおす。排泄物を片付け手をきれいに洗った直後、砂をまたかき回しはじめる。食事中、食事の仕度をしている時、お風呂あがりも排泄にいそしむ。私の身体をキレイにした後が「ポイント」だ。 一
なれない街 なじまない街 よそよそしい街 私にとって、それは渋谷。 学生時代から何回も訪れているのに、 私と渋谷は、一向に距離が縮まらない。 いつも心細い気持ちになってしまう。 半年振りの渋谷。 相変わらず、心がざわざわする。 不安な気持ちを抱えて、夕方の渋谷を歩く。 急に小学生時代の光景が、目の前に広がる。 夕方、母と弟と買い物の帰り道、いつも帰りが遅い父と偶然会った、あの時だ。 突然の父の出現に、ビックリした。 夕方に会う父は、他人のようにも思えた。 父は偶然の再開
何かいいことないかなぁ 日傘越しに見上げた空 入道雲が空いっぱいに広がる その大きさと迫力に目をみはる いいことって、すぐ側にあるんだな
さるすべりの花は、私に楽園を連想させる 鮮やかなピンク色がそうさせるのか 濃い緑色の葉に、鮮やかなピンク色がよく映える 白いさるすべりの花はまた格別だ 白くまとまって咲くその姿は、まるで雪のようだ ほんの一時涼しさを取り戻し、気持ちが軽くなる さるすべりの花は、私を楽園に連れていってくれる
20年前の梅雨、まっ白な子猫が我が家にやってきた 兄妹の中で母猫に一番愛されていたのが、決め手となった 他の兄妹も平等に母猫の愛情をもらってほしかったからだ 離乳したという連絡をもらい、小雨まじりの中、意気揚々と迎えに行った 母猫に見つからないよう早くと、飼い主の方に促され、急いでカバンに子猫をいれた 家路に向かう途中、子猫は鳴きながら何度もカバンから出ようとした 母猫を探してずっと鳴いていた かわいそうなことしたな そんな思い出が残っている それから半年後 偶然母猫と
モヤモヤは突然あらわれる うまくいかない時、理不尽な時 特に何にもない時も、急にあらわれてビックリする モヤモヤはモヤッと感じるや、モヤモヤ~×100万倍のスピードで一気に心を埋め尽くす その速さたるもの、光を超えるスピードだ モヤモヤでいっぱいになったら、余計なことはしない モヤモヤを消そうとするほど、モヤモヤにはまっていくからだ それなのに何とかしようともがいて、結局余計なことばかりしている モヤモヤのいいカモだ モヤモヤから早く出たくて、冷静になれない 何とかした
週末のウォーキング 外は新緑にあふれている 冬には一枚もなかった葉が、嘘のように木々全体を覆いつくす 新緑の中に一歩踏み出す時、ワクワクと安堵感で心がいっぱいになる 冒険にいくような楽しさと、私を守ってくれる安らぎがそこにはある 新緑の緑は、そういう気分にさせてくれるから不思議だ シロツメクサが咲いている 私は瞬時に5歳になり、公園でおばあちゃんとシロツメクサを摘んでいる バケツいっぱいに摘んだシロツメクサを、おばあちゃんが編んで冠を作ってくれた 出来上がった冠を大喜びで
春が来た。 灰色だった冬の景色に色彩があふれる。 世界は美しい。 去年と同じ気持ちの自分がいる。 コロナウィルスで世界は一変した。 去年の今頃、不安でいっぱいだった。 不安を振り切るため、家の周りを徹底的に歩いた。 普段歩かない道を積極的に歩くことで、気持ちを切り替えようとした。 歩いていると、今まで気づかなかった春の景色が飛び込んできた。 青々と繁る木々。 小さな植木鉢いっぱいに咲く花々。 何もなかった地面が、いつの間にか草花で覆われている。 気がつくと世界は春にあふ