【愛育病院レポ】出産体験・費用・部屋・食事

2024年5月に第一子を出産しました。

愛育病院は都内御三家と呼ばれる有名病院であり、愛育病院での出産を検討されている方も多いと思います。
そこで私が愛育病院を選んだ理由や実際に感じた良かったこと、事前に知りたかったこと、食事、部屋の内容、出産費用などをまとめてみましたので参考になれば幸いです。

愛育病院について

愛育病院は都内御三家と呼ばれ、皇室ご用達としても有名な病院です。
最寄駅は山手線『田町駅』、都営地下鉄『三田駅』と交通の便に優れており、駅からも徒歩圏内でアクセスが良好です。
また、駅から病院までは歩行者デッキがあり、雨の日であっても傘をささずに病院まで行けます。

愛育病院を選んだ理由

自宅から近かったのと無痛分娩24時間対応、立会出産可、面会可、総合周産期母子医療センターでもあり、ハイリスク妊娠に対する医療、高度な新生児医療等を担っているというのが一番の決め手でした。

1. 無痛分娩24時間対応

無痛分娩24時間対応で受けられることは大きいと感じました。
無痛分娩をやっている病院は近くにもありましたが、24時間対応は少ない印象です。
私は最初、麻酔が自然分娩希望でした。実際陣痛を経験すると痛みに耐えられなく、当日無痛希望と伝えましたが対応したくれました。

2. 母乳指導が手厚い

初日から母子同室で大変でしたが、赤ちゃんと一緒の生活を経験でき退院後の生活のリズムを掴むことができました。特に完母で育てたい方は愛育病院の母乳指導を受けられるとよいと思います。

3. 清潔

清掃が行き届いていて入院中も快適でした。部屋の掃除も毎日してくださいます。トイレも定期的に掃除してくださっており、いつ利用しても綺麗でした!

4. その他

仮眠したい時は赤ちゃんを預けることができる。

気になったこと

1. 毎回医師が変わる

検診は担当医制ではなく、毎回医師が変わります。
合わない先生の場合は受付で伝えると配慮してくれてその先生以外で予約をとってくれます。

2. Wi-Fiなし

Wi-Fiがありません。赤ちゃんのお世話で動画見てる暇もないのでそこまで必要ないかもしれません。ただ、長期入院の時(妊娠悪阻で2週間入院)は困りました。

3. 出産費用

費用が高い。
24時間無痛分娩対応などを考えると妥当な値段かもしれませんが、検診の時から、補助券で足りることはなく全体的に高い印象です。

4. 無痛分娩

無痛分娩はやっているのですが、計画無痛分娩はやっていません。

食事

出産祝いの豪華な食事が出るところもあるようですが、特別な食事というよりも、栄養バランスのとれた食事です。
画像も含めた詳細は下記記事にまとめました。

部屋

大部屋(追加料金なし)と個室(部屋ランクごとに追加費用あり)があり出産後、に部屋の希望を聞かれるので空いていたら希望の部屋になります。
予約はできません。

ネットでは下の4つに分類されていますが、¥25,000円の部屋はないようです。

$$
\begin{array}{|c|c|c|}
\hline
\text{種類} & \text{料金} & \text{詳細} \\
\hline
\text{特室(4部屋)} & 70,000 & \text{洗面台、シャワー、トイレ、TV、冷蔵庫、ソファー} \\
\text{個室(15部屋)} & 35,000 & \text{洗面台、シャワー、トイレ、TV、冷蔵庫} \\
\text{個室(2部屋)} & 25,000 & \text{洗面台、トイレ、TV、冷蔵庫} \\
\text{個室(13部屋)} & 20,000 & \text{洗面台、TV、冷蔵庫} \\
\hline
\end{array}
$$

初日は個室が空いていなかったため、大部屋に一泊しました。
私の場合は、訳ありのお部屋で¥35,000円の部屋が¥25,000円で泊まれました。
隣が新生児室で泣き声が聞こえるので、この値段になっているようです。
確かに泣き声は聞こえますが、大部屋の泣き声とは違い子供が起きることはなく、私も寝ることができました。
二人がけのソファーがあり、スーツケースを広げるスペースもあります。
シャワーとトイレは一緒です。トイレに水が入る事もなく使えました。
個室は一度入ってしまうと途中で移動はできないので注意が必要です。
 
ここからは、大部屋と個室の違いを説明していきます。

1. 大部屋 4人部屋(ベッド、クローゼット、TV、冷蔵庫、円座椅子、ベッドテーブル)(洗面台共用)

コンパクトな部屋でキャリーケースを広げるスペースはありませんが、窓際だと大きな窓で開放感がありました。
赤ちゃんはコットと呼ばれる移動式のベッドで部屋に来るのですが、コットが入ると、もう一人大人が座れるスペースがあるくらいで、動けるスペースがほぼなくなります。

大部屋は赤ちゃんの声が気になる方が多いと思います。
赤ちゃん一人が泣くと自分の子供も泣き出すので、早く寝かせないといけないという気持ちになりました。夜中は常に泣き声が聞こえるので、音に敏感な人は寝れないかもと思いました。
私は気になって全然眠れませんでした。

2人以上面会や会話が気になるようであればデイルーム(自販機があり、ソファが置いてあります)に行くことができます。大きな窓があり、病院の前の公園や緑が見渡せます。

2. 個室(ベッド、クローゼット、TV、冷蔵庫、円座椅子、ベッドテーブル、ソファー、トイレ、シャワー、洗面台)

大部屋と比べて大きなポイントは、周りを気にせず過ごせることです。
大部屋の場合、子供が泣くと他の方に考慮してすぐに泣き止ませないといけない、迷惑になるなという気持ちになりますが、個室の場合、焦らなくてもいいので気持ちが楽でした。
私はテレビをつけることなかったですが、イヤホンなしで見ることができます。
電話や面会も気にすることなく楽しめます。
シャワーも空いているか気にする事なく、自分が好きな時間に入れます。
しかし、トイレ、シャワー一緒なので気になる方は、共用のシャワーを利用してもいいかもしれません。

出産祝い&試供品

個室に移動した日に出産祝いとしてミキハウスのベビー用品をいただきました。検診の時看護師さんに赤ちゃん用品でプレゼントがあるか聞いたところないと言われていたので個室だからもらえたのかもしれません。

ナースステーション前に赤ちゃん用ソープがあり、『ご自由にお取りください』と書いてあってので1個もらいました。

退院時に大人が使えるシャンプーセットがもらえました。
こちらは期間限定らしいです。

母乳指導

病院によって大きく異なるのが母乳指導だと思います。
愛育病院は、母乳指導がスパルタと聞いていましたが、私はスパルタに感じませんでした。
詳細は下記記事にまとめました。


出産費用

結論から言うと総額 ¥1,065,356円 となりました。
麻酔分娩費用、個室料金が含まれているのでこの二つを除くと金額は安くなります。

・出産費用の内訳
請求明細書は内容は下記の通りです。

$$
\begin{array}{|c|c|c|}
\hline
\text{項目} & \text{料金} \\
\hline
\text{入院料} & 82,000 \\
\text{分娩介助料} & 535,000 \\
\text{新生児管理保育室} & 155,206 \\
\text{室料差額} & 100,000 \\
\text{その他(麻酔分娩)} & 150,000 \\
\text{診療費負担金} & 920 \\
\text{合計} & 1,065,356 \\
\hline
\end{array}
$$

出産費用 ¥1,065,356から『出産育児一時金』、『港区出産育児一時金』を差し引き、自己負担額は ¥255,536 になりました。

$$
\begin{array}{|c|c|c|}
\hline
\text{項目} & \text{料金} \\
\hline
\text{出産費用} & 1,065,356 \\
\text{出産育児一時金} & -500,000 \\
\text{港区出産育児一時金} & -310,000 \\
\text{自己負担額} & 255,536 \\
\hline
\end{array}
$$

基本は5泊6日の入院ですが、母子共に健康であれば1日短縮した退院が可能だったので、私は4泊5日で退院しました。

港区出産育児一時金は条件があったり、退院するときにはその金額は引かれず支払わないといけません。
後日手続きをしてから約2ヶ月後に口座に振り込まれるようになっています。

東京都港区に在住で条件を満たしている方で、普通分娩、大部屋利用だとほぼ自己負担はなくなると思います。

まとめ

都内という事もあり、費用は高めですが、24時間無痛分娩に対応していて、都内では安い方だと思います。

愛育病院の口コミや、実際に愛育病院で出産した人の声を聞くと、『赤ちゃんを預かってもらえない』『母乳指導がスパルタ』というものを目にしました。
私は上記のようには感じませんでした。
初日は大変かもしれませんがお母さんの希望を聞いてくれ、計画を立ててくれるので助かりました。
母乳で育てたい、初めて・母乳育児で不安がある方にはおすすめしたいです。
退院後、一人でも授乳できるようになったので、指導があって良かったと思いました。


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