#101 片岡仁左衛門さま(お気に入りを500数える)
1月に“歌舞伎”のことを書いたときに「そういえばニザ様を取り上げていない!」と気づきました。
ニザ様というのは歌舞伎役者の十五代目 片岡仁左衛門さまのこと。ファンの皆様がそうお呼びしているらしいので私も真似しています。
勝手に親しげ。ふふふ
歌舞伎座の二月公演ではお姿を少し拝見するだけでしたが、三月大歌舞伎の演目は『元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿』。
ニザ様の当たり役と言われるだけあって、素晴らしかったです。ほとんど出てらっしゃるし、セリフは多いし、見せ場も多いし、で、もう恋煩いになりそうでした。
キリリと引き締めた威厳のある表情とセリフ回しから、一転してやさしく穏やかな笑顔になる。その落差にやられるのです。
知性と茶目っ気、そして色気があるお殿様(後の徳川家六代将軍家宣)は本当に魅力的です。奥に隠された本心を時折垣間見せるのが絶妙でキュンキュンしっぱなしでした。
公開されているビジュアルはこちら。お顔の半分以上は隠れているのに何という存在感!
来月2024年4月の『於染久松色読販』『神田祭』は坂東玉三郎さまと共演で、もう楽しみでしかありません。
たぶん素に近いであろう知性あふれる上品なお役も好きですが、色気あふれる悪役も素敵なのですよ。ゾクゾクが止まらないというか、悪いと分かっていても溺れてしまう女性の気持ちが痛いほどよくわかります。
だってあの眼差しで凄まれたら抗えませんもの。
こちらの公演のビジュアルも公開されています。もうメロメロです。
『神田祭』も以前拝見していますが、粋な感じがたまらないです。うー、楽しみ。
生の歌舞伎はもちろん素晴らしいですが、シネマ歌舞伎は見逃した演目を観られることプラス出演者のインタビューも入っていて、映画館の大きなスクリーンで語られるニザ様を拝見できるのも感動です。
『桜姫東文章』は、筋書きだけ読むと悪いやつ過ぎて到底受け入れられないのですが、お二人が演じると、耽美でしかないのです。
このポスターの完成された美しさ。ため息も忘れるほど。
昔、ニザ様がご本名の片岡孝夫としてご活躍されていたころ、“孝玉コンビ”として名を馳せたお二人が36年ぶりに演じられた『桜姫東文章』は、ぜひご覧いただきたい作品。
今年2024年にも6月と7月に上映されるそうです(長いので『上の巻』『下の巻』に分かれています)。
『廓文章吉田屋』も美しかった……
お身体を大切にしていただき、まだまだ感動させてくださいませと切に願っております。
お衣装をつけていらっしゃらないニザ様を、こちらから観ることができます(コロナ禍でのYouTube動画配信)。
私が以前に五十音ブログで語ったニザ様への愛はこちらから
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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