#093 谷内こうたさん(お気に入りを500数える)
月に3〜5回 noteに書いていた「お気に入りを500数える」が、2022年12月30日で止まっていました。
理由は、元旦に右足首を骨折し、お気に入りを数えている場合じゃなかったから。
久しぶりのお気に入りは、絵本作家であり画家である谷内こうたさんです。
週刊新潮の表紙絵で有名な谷内六郎さんが叔父さまで、ご自身も3年くらい担当されています。
1980年に日本橋丸善での個展に伺い、ご本人のお姿を拝見できたときには興奮がしばらく冷めませんでした。
今日、ちひろ美術館で開催されている「谷内こうた展」を観に行き、あらためて「ああ、大好き」と再認識しました。
こうたさんを初めて知ったのは高校時代。友人に教えてもらったんだと思います。あのころの私は、いろいろなものを友人から教えてもらい、どんどん世界が広がっていましたから。
こうたさんの描く世界がとても気に入った私は、至光社の絵本『のらいぬ』と『なつのあさ』を購入し、しばらくのあいだ表紙が見えるように部屋に飾っていました。
カラリとした夏が印象的な絵本で、だからこそ今回の「谷内こうた展」は夏の日に観にいきたかったのです。
第1展示室と第2展示室に飾られたこうたさんの原画は、やさしい眩しさに満ちていました。
絵自体がポエムのようで、その感覚を補完するかのように添えられた言葉が今度は情景をあらわしていて……。
キャンパス地に油彩で描かれた原画を観ることで、より色彩をはっきり感じることができ、じんわりとじっくりと感動しました。
原画を観て、その絵本を手に取って、展示室内のベンチに腰掛けて、ゆっくりとページをめくって、味わって、絵本を元に戻して、の繰り返し。
贅沢な時間。
感じることが大切だと、思い出させてもらいました。
美術館のカフェで少し休憩。
同時開催中の「ちひろ 子ども百景」も堪能して帰宅。
こうたさんの絵本を本棚から取り出して写真を撮りました。
以前住んでいた家が湿気が多かったため傷んでますけど、大切な絵本です。
今日買ったポストカードは玄関に飾りました。前から持っていたちひろさんのひまわりの横で夏らしさ満載。
昨年は安曇野ちひろ美術館で開催され、今年東京で開催されている「谷内こうた展」のリンクを貼ってnoteを閉じて、私はこれから図録を楽しみますね。
以前私が書いたちひろ美術館・東京の話はこちら。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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お気に入りを500数えはじめたきっかけはこちら
最後までお読みいただきありがとうございます。