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#062 くらもちふさこ先生(お気に入りを500数える)
友人がLINEで
「知ってるかもしれないけど、くらもちふさこ展やってるよ」と教えてくれました。
知りませんでした……。
「教えてくれてありがとう!!!」と御礼を言って、翌日には開催場所の弥生美術館へ。
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初めて訪れましたが、なかなかの雰囲気。好みです。
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くらもちふさこ先生と出会ったきっかけは忘れてしまったけれど、気がつけば気になる漫画家さんの一人になっていました。
『おしゃべり階段』は学生時代に読んだ気がします。名作『いつもポケットにショパン』や『東京のカサノバ』は私が大人になってからの作品です。
『天然コケッコー』は、子育て真っ只中にも関わらず読んでましたね。
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今回の『くらもちふさこ展』で、あらためて先生の絵が好きなんだと再認識したとともに、
この絵だからこそ、繊細さと鈍感さを絶妙にミックスした主人公が描き分けられるのだなと感じました。
くらもちふさこ先生の描かれる世界は、リアルな学生生活からかけ離れすぎず、かといって現実に寄り過ぎずという立ち位置なのではないでしょうか。
これまで多くの少女漫画で描かれてきた“素直で性格の良い地味な主人公”が、カッコいいヒーローにその価値を認めてもらう話ではなく、
多感な少女たちなら誰でも抱えている(であろう)ある種の面倒くささを剥き出しにして、その面倒くささの魅力をこれでもかと見せつけてくる話なんです。
少女から大人への成長物語ではなくて、はじめから多面的なんだとも思えます。
そうはいっても
いくらなんでも
鈍すぎる……
わからなすぎる……
飛躍しすぎる……
この魅力にメロメロになります。
音楽がテーマなのも
とても好みなんです。
くらもちふさこ展では、先生にメッセージを送れるコーナーがありました。
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くらもちふさこ先生
50周年おめでとうございました。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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