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#121 大島弓子先生(お気に入りを500数える)

先日萩尾望都先生を好き好きと書きながら、モー様のことを書いたらユーミン(大島弓子先生)愛を書かないわけにはいかないと覚悟を決めました。

※ #120にモンブランを入れたのは少し落ち着くためです。

家にあるユーミンの本をチェックしましたが、いわゆる漫画は奥のケースに仕舞い込まれていて、すぐに取り出せる場所にあったのは画集と絵本でした。

あらためて買い揃えたモー様の漫画と違って、こちらは年季もの。端が黄ばんでいるけれど大切な本たちです。

特に大好きな『万葉のうた』は何回も開いているのでほとんどボロボロ。
奥付を見たら昭和53年の発行。480円。

モー様のときは魅力を整理して書いてみたのですが、ユーミンはそうはいかなくて……

とにかく好きなのです。

ユーミンというと松任谷由実さんを思い浮かべる方が圧倒的に多いでしょうが、大島弓子先生もユーミンと呼ばれていました。
ChatGptに尋ねたところ「弓子姫」という愛称が1番ポピュラーだそうですが、本の中に「ユーミン」の記載を見つけました。

ですので、私はユーミンと呼ばせていただきます(ご本人は『オオシマさんとかフツウによんでもらうのが一番おちつけます』とあとがきまんがに書いてらっしゃいましたけど)。


さて、ユーミンの代表作といえば『綿の国星』。須和野チビ猫ちゃんが主人公で擬人化されて描かれています。
その愛らしさといったら!!

この絵は複製原画集に入っていたもので、久しぶりに開いたら、13枚セットのはずが8枚しか残っていませんでした。
たぶん壁かなんかに飾ってボロボロになって処分したのでしょう。若かった私、なんということを!

この箱には雑誌の切り抜きも一緒に入っていました。切り抜いた記憶は無いのですが、綺麗だったので取っておきたくなったのでしょう(私は基本何でも処分するのが好きで、漫画雑誌も取ってはいなかった)。

このnoteを書くにあたって久しぶりに眺めていたら、切り抜きと複製原画に同じものがあるのを発見。

右上にイラストのタイトルとお名前が入るため、イラスト本体は空白なんですね。こんな発見も嬉しいです。


ちび猫の可愛らしさもよいですが、どちらかというと難解と呼ばれる作品がより好みです。屈折した心理を繊細な絵がファンタジーにしてくれていると思います。

絵本も同様で、深く考えさせられる内容。『ディーゼルカー』は私が性的マイノリティの方たちに偏見をもたないきっかけになったかもしれないです(現在私はアライとして活動しています)。

美しく柔らかな線が、細かいニュアンスと人の心のひだの多さを伝えてくれるのですよね。

特にフワッとした髪の毛の描写が素晴らしく、読んでいるこちらで風を感じるほどです。なんともかろやか。

このnoteを書くにあたって、ユーミンについて書かれた本を購入したり図書館から借りたりしました。
読んでわかったことは、ユーミンの魅力は語りきれなくても良いということ。
それぞれがそれぞれの受け取り方をすることを許されている気がしました。テーマの押し付けがないとも言えるかもしれません。

右のfan bookを購入

いま、いろいろと読み返したくなっています。
特に好きなマンガは『いちご物語』『バナナブレッドのプティング』『F式蘭丸』かしらね。

言葉が多いのもユーミンの特徴で、そこもとっても好き好き好き。
崇拝しています。


最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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