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上司にしたいNo.1 ?!質実剛健「赤木剛憲」~「THE FIRST SLAMDUNK」(13試合目)

12試合目かと思ったら、13試合目だった昨日。
このブログを書いていて、良かった。そろそろ数えられなくなってきた。
今週、イベントがあって、仕事が忙しすぎるこの頃。
夫とも喧嘩して、モヤモヤ過ぎて、現実逃避に観に行ってきた。

私はDolbyの良さがあまりわからないのだけれど、時間帯がちょうどよかったので、無駄に+料金払って観てくる。
しがないサラリーマン、何とかデーみたいな、映画安い時に観られたら良いのだけれど、正規の料金+Dolby料金。

(引用)映画THE FIRST SLAM DUNKーCHARACTER


今日、語りたいのは”ゴリ”こと、赤木さん。
私の友達は映画を一緒に観た後、「流川派だけど、赤木さん、好き。上司にしたい」と。
彼女はちょっとビビりでまじめなタイプ。
学生時代にちゃんと資格をとって、第一志望の旅行会社に入社したくらい、ちゃんとしている。

確かに、安心感あるよね。
言っていることに筋が通っていて、ぶれないよね。
チームをちゃんと引っ張っていってくれるよね。
うんうん、分かるよ。
でも、彼は5月10日生まれだから、インターハイの時点では18歳だよ。
私たち、40代だよ。上司って…w

赤木は真面目で遊びがなく、努力だけでやってきた優等生。
身体は恵まれていたから、私から見たら、それも才能。
映画の中で「高さがキツイ」とリョータがいう場面があるけれど、バレーボールのセッターをやっていた私は、その言葉に大きく頷く。

ブロック飛んでも、人より高く飛ばないと、止められない。
(私がブロック止めることもたまにあったけど、私に止められるようじゃ相手がやばいと思う。)
着地もその分遅くなる。
2つ目のボールは私が取らなきゃいけないし、みんな1本目を私のところに返してくれるなんてことはない。

高校の部活って、強豪校じゃなければ、全国制覇とか言って、厳しくされると周りはついていけないはず。
私は大学のサークルで、サークルなのに厳しかった。
移動はダッシュ、常に1年は怒られている。
いっぱいやめていった。

でも、私は初心者だけど、上手になりたかったので、何とか続けていったし、3年生の時はレギュラー、団体戦では勝ちポン(シングル3試合、ダブルス2試合のうち、3本勝つとチームの勝ち。強くて、勝ちが見込める人を「勝ちポン」と呼んでいた)になった。
最後の大事なところで、負けてしまって、チームの負けも確定するのだけれど。
最近まで気づかなかったけれど、運動神経良かったらしいので、テニスがうまくなっていくのも楽しかったのだろう。

脱線しまくったけど、”ゴリ”はかなり孤独だったと思うし、小暮君ことメガネくんの存在は大きかったはず。
中学エースの三井には自分にはない才能に、きっと嫉妬もしていただろう。
努力家の”ゴリ”は、ただ、そこにいることが価値になっていく。
それは絶対的な信頼感で、彼が積み上げてきたものをみんなが知っているから。
ある意味、一番わかりやすいキャラクターでもある。
派手さはない。人気投票では5人中5番目のことが多い。むしろ、他のメンバーやキャラクターを入れると、アヤちゃんとかより下にいるw

魚住の桂ムキのシーンは、映画には登場しなかったけれど、「主役は自分でなくていい。ウチには主役になれるやつがたくさんいる」というシーンは、赤木の背負ってきたものの重さを表している。
オフェンスもディフェンスも、全部自分が頑張らなければ、という思いでやってきたのだろう。
リョータが入って、分かりにくい愛情表現だけれど、「宮城はパスができます」と認めているところとか、リョータにゲームメイクを任せていったんだろうな、と。

流川が入って、オフェンスの部分ではゴリの役割は相対的に小さくなり、逆に攻撃の幅が増えた分、自分も攻めやすくなる。
桜木花道は何かと手がかかるけれど、開花したリバウンドは、ゴリのディフェンスの負担を減らしてくれる。
ひとりで二人はディフェンスつけないから。
(河田兄はなんか、例外だけど)

そして、やっぱり最後はミッチーこと、三井寿の加入。
ミッチーの3ポイントは本当に美しいし、派手だし、頼りになる。
体力ないカッコ悪いところもカッコよく見えるのは役得で、ゴリにはないところだけれど、それこそ「河田は河田、赤木は赤木」なんだろう。
ミッチーはプレー面は勿論だけど、コート上の精神面での支えも大きい。
赤木の責任感からしたら、1年に頼るなんて論外だろうし、2年のリョータはもう少し頼もしくても、やっぱり、3年それもキャプテンとしてはね。

対等な立場でものを言えるのは、やっぱり同学年のミッチー。
バスケのセンスも抜群だし、多分、バスケかぶれとしては、ツーカーでわかる部分も多い気がする。
3年としての重責ってやっぱりあるし、メガネくんも引き受けてくれていたけれど、3ポイントを決めることで、チームの流れを変えてくれるミッチーはとても心強いし、唯一積極的に赤木が頼れたんじゃないかと思う。

ファウルして、倒れこんだ時(竹中先輩が、「ひとり、パンパン、ぼっち、パンパン」って悪魔姿で出てきたところ)も、最初に起こそうとしたのはミッチーだった。
支えきれず、一緒に倒れちゃうところが、かわいいのだけれど。
その後、花道とリョーチンが二人がかりで引っ張り上げて、流川も含めた後輩3人が何も言わずに、次のプレイに走っていくところは、ゴリへの信頼感の何物でもなく。

ヘロヘロになりながら、ミッチーが点を取った後、ゴリとグータッチをするところ、映画にはなかったけれど、メガネくんの、小暮君の漫画でのコメントは感慨深かったな。
「待たせやがって」

「赤木君と小暮君が築いてきた土台に、これだけのものが…」という安西先生の言葉、最後のピースはまさかの戻ってきたミッチーだったんだな、と改めて思う。
その前はね、体育館であんな喧嘩されて、怒り心頭だったと思うし、どうしたらいいか、頭ぐるぐるだったと思うけどねw
ゴリが多分、湘北の糸巻きの芯だったんだろうな。

会社にも、多分、どんな組織にもゴリみたいに、真面目だけが取り柄で、むしろちょっとうざい人っているんだと思う。
でも、必ず、ぶれないところに安心感を感じる人はいて、私の友達みたいに上司にしたいw、と思う人もいる。

組み合わせだから、輝けない場所もあるかもしれないけれど、輝ける組み合わせを見つけられたら、地味に花を咲かせるタイプ。
その花はとても強くて、悪天候でも踏みつけられても、また咲き続ける。
その強さに気づいた人は、周りに集まってくる。彼が彼女が、絶対に裏切らない人だと知っているから。

だから、周りにゴリみたいな人がいたら、大切にしようと思うのです。
ちょっとうざい時もあるかもしれないけれど、その時はちょっと離れればいい。
あなたの周りにも、きっと隠れゴリがいると思うのです。
ちょっと面倒だけど、大切に。




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