キタマクラ ちょぼ先生の自己流おさかな図鑑 vol.48
猛毒をもつおさかなで、死者を安置するときに北向きに寝かせることからその名前が付いた「キタマクラ」のご紹介です。
・標準和名
キタマクラ
・漢字
北枕
・学名
Canthigaster rivulata
・分類(仲間分け)
フグ目フグ科キタマクラ属
・大きさ
体長15cmから18cm程度になる。全体的に平べったく柔らかい。
よく見かける大きさは、ファミコンのコントローラーくらい。
・生息地(レア度)
海水魚。南日本。水深30m未満の岩礁帯の浅場に主に生息する。
よく釣りの外道で釣れるため釣り人の知名度はまぁまぁ高い。
認知度は、とってもラッキーマンで言うところの世直しマンくらいである。
・ちょぼ's コメント
キタマクラという標準和名の由来は、猛毒を持つ魚で、死者を安置するときに北向きに寝かせることから付いた。
その毒は、テトロドトキシンという神経毒で非常に強力である。ウマズラハギやカワハギに似ているため、間違ってスーパーに陳列されていたみたいなニュースを見たことがある。ただ体長が小さいので、カワハギやウマヅラハギと容易に見分けがつくので、危うく北枕になるところだったは防ぎそうである。
実際に死亡例は聞かない。そんな毒だが、筋肉や卵巣にはなく、肝臓などの臓器や皮膚の粘膜にも含まれているので、素手で触ることはおすすめしない。
筋肉には毒はないので、煮付けなどで食べることもあるが、フグ調理の免許を持っている人に頼もう。あんまり美味しそうに見えないし、毒があるところを除去するのも大変そうであるので、まぁ釣れたらそっとリリースするのが一番いい。
フグ科のおさかなは、歯が硬く鋭いので、釣りの仕掛けをプチプチと切っていくので、釣り人から嫌われている。よく見ると素朴な憎めない顔立ちをしているのでじっくり観察して見ると気持ちが落ち着くかもしれないよ。
そうすると意外とオシャレなカラーリングの体色と褐色の帯に気づくはず。
※画像はweb魚図鑑から引用
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