見出し画像

冬でも緑の葉っぱ!常緑樹が寒い冬を乗り切る秘密とは?(テキスト版)

皆さん、こんばんわこんにちは!
ちょぼ先生です。
今回は、冬の寒い時期にも緑の葉っぱを茂らせている常緑樹が、いったいどんな工夫をして冬を乗り切っているのか、その秘密についてご紹介します。

なぜ冬でも緑の葉っぱをつけられるの?

「冬は寒いのに、どうして常緑樹は葉っぱを落とさないんだろう?」と思ったことはありませんか?
実は、常緑樹は冬の寒さに耐えるために、ある特別な準備をしているんです。

冬の寒さを乗り切るための秘密兵器!

常緑樹が冬に葉っぱを落とさないのは、葉っぱの中に糖分を蓄えるという秘密兵器を持っているからです。
皆さんも経験があるかもしれませんが、砂糖水は普通の水よりも凍りにくいですよね。
これは、砂糖が水の分子と仲良くなって、氷になりにくくしているからです。
常緑樹の葉っぱの中も同じように、糖分がたくさん溶け込んでいるので、凍りにくい状態になっているんです。

科学の視点から紐解く!

この現象を「凝固点降下」と言います。
難しい言葉ですが、簡単に言うと、水に何かが溶けると、凍る温度が下がるということです。

植物は、この性質を利用して、冬の寒さでも凍らずに、春まで生き延びることができるんです。

凍らない葉っぱで光合成!

葉っぱが凍ってしまうと、光合成ができなくなってしまいます。
光合成は、植物が太陽の光を使って栄養を作る大切なはたらきです。
常緑樹は、冬でも光合成をして栄養を作り出すために、葉っぱを凍らせないように工夫しているんですね。

冬の野菜も甘いのはなぜ?

実は、私たちが食べている冬の野菜も、常緑樹と同じように寒さに耐えるために糖分を蓄えています。
白菜や大根、ニンジンなどが冬になると甘くなるのは、このためなんです。
スーパーで見かける「寒締めほうれん草」も、わざと寒い場所で育てて糖度を上げることで、より甘く美味しくなるように作られています。

まとめ

常緑樹は、冬の寒さに耐えるために、葉っぱの中に糖分を蓄え、凍るのを防いでいます。
このおかげで、冬でも緑の葉っぱを茂らせ、光合成を行うことができるんです。
自然の仕組みは本当に奥が深くて、私たちにたくさんのことを教えてくれますね。

この記事の元ネタの音声データ↓

いいなと思ったら応援しよう!