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春夏秋冬のはなし

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‪(*´◒`*).。o○春夏秋冬をテーマにした小説
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#エッセイ

秋ナスは嫁に食わすな

秋ナスは嫁に食わすな

 秋ナスは嫁に食わすな、なんて言葉があったか。あれは確か、姑からの嫁いびりの常套句みたいなものだったな。

 夜勤明けの疲れた脳でぼうとそんなことを思う。もっとも僕には妻はいない。最近付き合い始めた彼女はいるが、秋ナスがそんなに美味しいのなら僕は彼女にたらふく食べてほしいなと思う。僕より年上の彼女は、僕よりたくさんの美味しいものをとっくに知っているかもしれないけれど。

「自分の浮かれ具合がうかが

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一月の二人

一月の二人

「うーさむいー」

「暖房つけるから、効くまで布団にでも潜ってな」

 帰るなり文句を言う未来に、僕が言う。
 コートを二人分。かける場所がないから、カーテンレールにハンガーをかける。
 ストーブをつけると、ブブッと音がして中で小さな火がついた。
 上着がないことでの身体の軽さ、ゆっくりと部屋が暖まっていく時間、外の喧噪が遠のく空間。テレビをつけると、聞くでもなく音が心地よく静寂を埋めた。

「布

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たまに振り返って、歩いて

たまに振り返って、歩いて

 外に出ると雨はもう止んでいた。九月に入って夜はよく冷え込むようになった。カーディガンを羽織ってローソンに向かうと、肌寒い風が身体をさあとすり抜けていった。

 歩く道すがら、スマホを取り出して加奈子にメッセージを送る。

「風が涼しい。散歩が気持ちいいよ」

 
 加奈子と付き合ってから三ヶ月が経つ。散歩が好きな加奈子はよく、今時期ぐらいが好きだと話す。しばらく散歩を続けようとローソンを素通りし

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