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【日記】勘違いOR慮って
勤務先でのこと。
日の暮れかけ、スムーズに帰るため全力で片付けをしていると、声をかけられた。週に3回、職場の環境を整備してくれるおばちゃんだ。
ここ数年で培ってきた関係性で、このおばちゃんとはよく話す。いや、このおばちゃんがよく話す。
とにかく元気ハツラツ。
一度、「家に寄っていかんね」と招かれたことがある。2時間も話し続けていた笑笑
会話の最初の5分は良い。元気を分けてくれるような会話のテンションとリズム。
残り時間はこっちの元気を吸いとってるんやないかって思うほど疲れる。
途中に出てくる茶菓子が程よく回復アイテムになってくれていた。
嫌なタイミングで出会ってしまった。今日は早く帰りたかった。見えん振りしようかな。
「柿は買ったね?」
唐突なる疑問文。会話の出だしは、ご挨拶という定石もおばちゃんには関係ない。
「柿?何ですかそれ?」
「私、2袋買ったけん、1袋あげるよ」
「何ですかそれ?」
「予約やったもんね」
向こうの言葉めっちゃ聞こえるのに、こちらの言葉が通らない?なぜ?
こういうときは相手の流れに乗る一択。
「それ、1袋何個入ってるんですか?」
「10個」
「いや、20個は買いすぎやろ笑」
「あげるよ」
「じゃあ、お金を払いますよ、悪いし」
「大した額やないけん、要らん、風邪には気をつけて」
おばちゃんは袋を僕に手渡した後、電動自転車に跨り去っていった。
果たして
1袋10個だと知らなくて、買いすぎたと思って押し付けたのか
ただただ、僕の体調を慮って柿をくれたのか
は不明。
どちらにせよ、受け取った後に「ありがとうございます」と言ったのだから
僕自身が人の温もりを感じたことには変わりない。長くなると思い込み、見えん振りしようかな思ったことに罪悪感。ごめんなさい。
その後、帰宅途中にある書店に寄ったら
「たくさんいただいたから〜」
とリンゴと柿をもらった。
今日はとても温もりに接する日。
重なる時は重なる。悪いことだけでなく、良いことも。
柿は牛乳とミキサーしました。甘々。