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麒麟旅012-1(2024.02.10 坂本城跡発掘調査現地説明会)

※ これは旅というより現地説明会参加の備忘録と個人的な感想です
※ 調査結果の詳細な内容は記載していません

2024.02.10
令和6年2月7日、『麒麟がくる』最終回3周年記念の日に、「坂本城の石垣や堀等が地上で新たに発見、奇跡」旨のニュースが飛び込んできました。坂本城といえば、琵琶湖の水位が低下したときに姿を見せる石垣、幻の城。それがまさか、地上で30mほどの石垣を発見、他にも堀やオールのようなものも…との文字に一瞬目を疑いましたが、週末には一般公開も含む現地説明会を行うとのこと。急きょ新幹線を予約し、行ってまいりました。

急な日程にも関わらず、歴史や城に詳しい方、麒麟ファンの方等、年齢性別を問わず大勢の方が県内外から駆け付けていました。人生初の現地説明会に期待と不安を抱きながら待ちました。印象的だったのは、整理券配布までの待ち時間が長くても穏やかに過ごされている方が多かったことです。坂本城や十兵衛は愛されているんだな…と胸熱にもなりました。それから、説明会で担当の方が調査結果をとても楽しそうに説明してくださったのも嬉しかったです。質問にも丁寧に一つずつ答えておられました。

今回は宅地造成工事に伴う調査で、調査面積は約900m、令和5年10月から調査を開始。検出された遺構は、石垣、堀、掘立柱建物、石組井戸、方形石組、溝で、出土物は土師器を中心に、外国産陶磁器、国産陶器、有、木製品、器と多岐にわたり、更に、調査対象外である隣接区域にもまだ石垣は続くと予想されるとのことでした。比叡山側のブロックが並んでいるところに水路?(聞き間違いであったらすみません)があったとすると、そこまでのおよそ12mが堀では、とのお話もありました。

石積み遺構には船が入っていた可能性あり、オールのような木製品も発見等の説明を聞いているうち、城の形がよりリアルに思い浮かぶようになり、そしてそのまま背後を振り返ると、比叡山の大きさと威厳のある佇まいが視界に入り、ここに十兵衛がいたんだ、と感じて胸が震えました。

会場にいた時間は60分、楽しい説明と撮影タイムで、あっという間に終わりました。以下は現地の写真です。現地で配布された資料は、大津市のホームページに掲載されるとのことです。個人的に掲載して良いものであれば後日改めて掲載します。それから、大津市歴史博物館で購入しようと思っていた『明智光秀と戦国時代の大津』(一番最後の写真)を販売してくださっていました。とても嬉しかったです。

配布資料(大津市のホームページに掲載されるそうです)と受付の注意事項
坂本城跡 現地説明会 会場
入ってすぐの石垣
向こう側(東側)が三の丸(家臣団屋敷地)か、とのこと
上の写真の左側(北側) 真ん中に転用石材
転用石材をズーム撮影
説明してくださった担当の方が
指差しのサービスをしてくださいました
上の写真の全容
向こう側(東側)が三の丸(家臣団屋敷地)か
上の写真の左側(北側)
さらに左側(北側) 右上(東側)に井戸
井戸をさらに北側からズーム撮影
井戸の西側 真ん中左に転用石材
上に同じ
上に同じ
上の転用石材をズーム撮影
上に同じ
上の転用石材を南側からズーム撮影
石垣を北側から撮影 右下は上の転用石材
上に同じ 石垣と左側(東側)の溝
溝の左側(東側)が三の丸(家臣団屋敷地)か
上に同じ
上に同じ 右下(西側)に転用石材
上の少し左側(東側)
上の手前(北側)
石積み遺構のこの場所に船が入っていたのではとのこと
他にも複数ある見込み
上の写真を少しズーム撮影
上の写真の北側
手前の水の場所が上の写真の石積み遺構
上の石積み遺構をズーム撮影
上のさらに北側にある礎石建物
石垣を見て背後にあるブロック
このあたりまで堀が、とのこと
オール状木製品
堀から出た木器、漆器
堀から出た土器類
大津市埋蔵文化財調査センターで展示中とのこと
坂本城に葺いていたと思われる瓦
キセルの吸口 木簡「〇〇すけごろう」?

さらに昨日(2月13日)、滋賀県が保存を検討されているとのニュースがありました。調整はとても大変だと思いますが、この貴重な発見をぜひ守っていただきたいです。

追記:保存決定のニュースに震えました。事業者の方、市の方々をはじめ関係者の皆様、本当に本当にありがとうございます。これからも、微力ではありますが、坂本城を応援し続けます!